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今年度最後の質問となります。正月早々、能登半島地震が起きました。亡くなられた方にお悔やみ申し上げます。被災された方にはお見舞い申し上げます。それでは質問を始めます。
以上3項目において、理事者におかれましては、明確で誠実なる御答弁をお願い申し上げます。 |
1、鎌倉市の災害時においての避難所と人員と必要な物資 そして、東京電力の原発は止まっていたとはいえ、人、動植物に変わりはなかったのでしょうか。環境汚染はなかったのでしょうか。もし鎌倉市を中心にあのような災害が起こったら、近くの市には原発もあるので、とても心配しております。 鎌倉市には学校や宗教法人や大きな建物など避難所となり得るところは幾つあるのでしょうか。そのうちペットと一緒に避難できるところは幾つあるのでしょうか。また、私のような障害がある方や御高齢の方などが行ける福祉避難所は幾つあるのでしょうか。今から考えておかなければ、いざというとき困ります。 そして、自衛隊、消防、警察など、救助する人員の確保はどうするつもりなのでしょうか。災害が起これば、いつもは救助する立場の人間も救助される立場の人間になるかもしれませんので、そこのところをよく考えておいてください。 そして、水、食料、寝るところ、トイレなど必要な物資は確保されているのでしょうか。もし鎌倉市を中心に災害が起これば、近隣市に頼ることはできません。備蓄できるものは備蓄しておいてもらいたいものです。 人材の確保は、近隣市ではなく、近隣市でないところから協定を結んでおいてもらいたいものですが、いかがですか。 |
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(内海正彦 総務部長の答弁) 神奈川県からの要請により、既に事務職員2名、消防職員41名を派遣しており、今後さらに事務職員2名、保健師2名を派遣する予定となっております。今後も職員の派遣要請があった場合には可能な限り協力するとともに、職員が自主的なボランティア活動を希望した場合についても、積極的に認めてまいりたいと考えております。 (永野英樹 市民防災部長の答弁) 東京電力ホールディングス株式会社は、新潟県柏崎刈羽原子力発電所について、外部への放射能の影響は確認されていないと発表しており、人や動植物への影響、環境汚染はないと考えております。また、北陸電力株式会社は、石川県志賀原子力発電所について、一部設備に被害が発生したが、原子炉施設の安全確保に問題は生じていないと発表しています。市は災害発生時に国や県、関係機関等と連携し、必要な対策を講じてまいります。 続きまして、避難所の数についての御質問です。 災害時に市民等が一定期間滞在する場として、市立小・中学校25校を指定避難所、ミニ防災拠点として指定しています。そのほか、指定避難所の開設に続き、必要に応じて開設する避難所として、県立高校など11か所を補助避難所として指定しています。避難所となり得る場所は指定避難所と補助避難所合わせて36か所あります。 次に、福祉避難所の数についての御質問です。 福祉避難所は、市の老人福祉センター5か所と県立鎌倉支援学校の合わせて6か所です。 次に、自衛隊など救助する人員の確保についての御質問です。 自衛隊は、災害対策本部長が応急措置を実施するため必要があると認めるときに、県知事に対して派遣要請を求めることになっています。消防は、災害により県内全域に被害が発生し、県内での対応が不能であるときに、県知事から消防庁長官へ応援要請を行い、各都道府県の緊急消防援助隊が被災地での消防活動を行うこととなっています。また、警察は、神奈川県公安委員会から各都道府県公安委員会に援助の要求を行い、各都道府県公安委員会が所管の警察本部に援助要求を行うこととなっています。 続きまして、物資についての御質問です。 災害時用の備蓄として、飲料水、食料、毛布、簡易トイレ、パーティション、発電機など、避難所において必要となる物資を備蓄しています。これら備蓄品は指定避難所である市立小・中学校25校に配備しているほか、市内の各備蓄倉庫にも分散備蓄しています。避難所等において不足する物資は、国や県からの支援を受けるほか、災害協定を締結している自治体や民間業者などから調達することとなります。 続きまして、近隣市ではないところと協定を結んではいかがかとの御質問です。 神奈川県外における自治体との災害協定は、姉妹都市である山口県萩市、長野県上田市、栃木県足利市のほか、奈良県奈良市、宮城県七ヶ浜町、福島県楢葉町など121自治体と災害時における相互応援に関する協定を締結しており、必要に応じ応急復旧活動等に必要な人員を応援要請をすることとしています。 また、国において大規模災害時の地方公共団体からの応援職員の派遣の枠組みとして、短期派遣の応急対策職員派遣制度、中長期派遣の復旧・復興支援技術職員派遣制度を構築しています。本市が被災した場合、協定締結自治体に加え、国の応援職員派遣の枠組みを利用し、人材を確保してまいります。 (藤林聖治 健康福祉部長の答弁) 神奈川県からの要請により、既に事務職員2名、消防職員41名を派遣しており、今後さらに事務職員2名、保健師2名を派遣する予定となっております。今後も職員の派遣要請があった場合には可能な限り協力するとともに、職員が自主的なボランティア活動を希望した場合についても、積極的に認めてまいりたいと考えております。
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2、高齢者、障害者などが外出しやすくなりますように 鎌倉市内の、例えば鎌倉駅に止まっているタクシーには、車椅子で乗ることができるタクシーはありません。タクシー会社に鎌倉市から助成金を出してでも、鎌倉駅から電話で予約して、車椅子で乗ることができるタクシーを入れてほしいものです。いかがですか。 鎌倉市内では車椅子で乗れるタクシー会社は大船にしかありません。ぜひとも鎌倉駅を中心に動いているタクシーにも車椅子で乗れるタクシーを入れていただきたく、よろしくお願いいたします。 |
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(藤林聖治 健康福祉部長の答弁) まず、高齢者を対象としました外出支援策として、福寿カードを活用した優待サービス事業や、運転免許証を自主返納した高齢者に対する助成券の交付事業、社会福祉法人が所有する送迎車両を活用した地域貢献送迎バスモデル事業などを実施しているところでございます。 一方、障害者を対象とした外出支援策としては、それぞれのバス事業者による割引制度があるほか、市ではタクシー利用券や自動車燃料費助成券等を交付しております。 現在、全ての高齢者、障害者に対する一律の交通費の補助を行うことは考えておりませんが、既存事業の見直し、充実を図ることで、高齢者や障害者が外出しやすい環境を整えてまいります。 (林 浩一 まちづくり計画部長の答弁) 車椅子で乗れるタクシーは、ワゴン車タイプも含めたユニバーサルデザインタクシーのほか、福祉タクシーや介護タクシーがあります。ユニバーサルデザインタクシーや福祉タクシーの導入に当たっては、国の補助制度があり、これを活用してタクシー事業者が適宜導入を図っているところであり、鎌倉駅に乗り入れしているタクシー事業者においては、29台が導入されており、今後も車両の入替えに合わせ、導入を図りたいとの意向がございます。 ユニバーサルデザインタクシーの運行に当たっては、ドライバーが研修を受けることとなり、車椅子や高齢者などのお客様利用への対応を図っていると聞いております。また、タクシー事業者に確認したところ、電話による予約につきましては、駅への迎車は行っていないが、駅以外であれば、車種を指定すれば迎車が可能であるとのことでした。市としては、車両の入替え時にユニバーサルデザインタクシーの導入を積極的に行っていただくよう、タクシー事業者に働きかけてまいります。 続きまして、鎌倉駅を中心に動いているタクシーにも車椅子で乗れるタクシーを入れてほしいという御質問でございます。 大船駅に乗り入れているタクシーにはワゴン車タイプのユニバーサルデザインタクシーが導入されておりますが、鎌倉駅で運行しているタクシー事業者に確認したところ、ワゴンタイプではないですが、車椅子で乗車できるユニバーサルデザインタクシーが運行しているので、このタクシーを利用していただきたいとのことでございました。 車椅子の利用者の方には、ワゴン車タイプではないユニバーサルデザインタクシーに車椅子で乗車が可能であるということを御存じでないことも考えられますので、車椅子の乗車が可能であることをタクシー乗り場で周知するなど、神奈川県タクシー協会鎌倉支部と連携を図ってまいります。
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3、障害者グループホームの開設について |
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(松尾 崇 市長の答弁) 横浜市内で開設予定でありました障害者のグループホームが近隣住民の反対を受けて開設を断念した事案については、報道を通じて承知をしているところです。本市では共生社会の実現に向けた取組を進めておりまして、まずは同様の事案が市内で生じることがないよう、地域における障害者理解を進め、障害のある人もない人も誰もが一生にわたって健やかで安心して地域で暮らせる町にしていくことが大切であると考えています。 万が一同様の事案が市内で発生した場合には、市としては、当然のことながら、差別発言、これは許してはいけないことでありますから、これは認めません。ただ、関係する人々の声にしっかりと耳を傾けて、相互理解を促しながら、問題の解決に努めてまいりたいと考えております。
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昨日インターネット中継を午前9時半から午後5時15分まで見ていたのですが、皆さんここで聞いているよりはっきり聞こえました。深いところまで質問していたことを感心いたしました。そして、私も明日質問できると分かったときはとてもうれしかったです。ありがとうございます。
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