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1、合理化と障害者にとっての使いにくさとプライバシーについて
九州では、鉄道の合理化により、無人駅が増えたため、障害者が鉄道に乗りにくくなり、障害者たちが訴訟を起こしております。私の場合、家族やヘルパーさんなどが私に同行する際、市役所に行って、聞かれたくない相談事や見られたくない書類、戸籍謄本など個人情報は、市役所の担当者にかばんに入れるまではやってほしいものです。また、郵便局や銀行などでも、通帳の内容は個人のプライバシーですから、郵便局の方や銀行の行員さんにやってほしいものです。しかしこの前、Y銀行に行ったとき、それまでは銀行に着くまでは家族やヘルパーさんに連れて行ってもらいましたが、それから先の銀行との取引の際は、行員さんにかばんから通帳を取り、操作をするということができていました。それがこの前行ったときには、事情を知らない行員さんから、これからはATMでカードを使って操作してくださいと言われました。これでは、知られたくない通帳の内容が家族やヘルパーさんに知られてしまいます。健常な方もそうだと思いますが、自分のプライバシーは守りたいと思います。私が手が使えないことへの合理的配慮にも欠けていたとも感じ、残念でした。特に市役所や郵便局、銀行などは、公共性の高い交通機関と同じように、行き過ぎた合理化により困る人も多くなると思います。これこそ、それらの担当者には一人も取り残さないという気持ちを大切にしてほしいものです。いかがですか。
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(田中良一 健康福祉部長の答弁)
市や銀行、郵便局などは、プライバシーの保護と併せて障害者への合理的配慮の提供が求められているところであり、業務の合理化によってそれらができなくなるようなことがあってはならないというふうに考えております。令和3年5月の障害者差別解消法の改正によりまして、今後、事業者の合理的配慮の提供が義務化されることを踏まえまして、合理化によるプライバシー保護への配慮が欠けることが生じないように市役所職員への研修や市民、事業者などへのより一層の周知啓発に努めてまいります。
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(千一の再質問)
これからコンビニで重要書類が取れるようにするとかお聞きしておりますが、コンビニのコピー機は高さが高くて使いづらいので、店員さんにやってもらうことはできるでしょうか。疑問を感じます。いかがですか。 |
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(松尾 崇 市長の答弁)
コンビニにおいて住民票など重要書類が取れるようになってきておりますけれども、御指摘のとおり、操作パネルの高さによっては障害者が直接操作できないということがあり得ます。コンビニ業界での合理的配慮のガイドラインの有無を確認するなど、現状を調査しまして、障害者への合理的配慮が提供されるように必要な周知に努めてまいりたいと考えております。 |
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2、スケートボードによる路上での危険走行について
オリンピックでは、若い方たちがスケートボードで活躍されました。その方たちは練習場を借りて練習したそうです。鎌倉市にもそのようなものがあるのでしょうか。そのような場所は造れないでしょうか。
現在は、大人から小・中学生まで路上でスケートボードをやっている方を多く見かけます。やりたい気持ちはよく分かります。しかし、路上でのスケートボードの走行はいろいろな意味でとても危険です。例えば、交通事故を引き起こすとか、スケートボードを走行中に自転車、バイク、通行人と接触、転倒するおそれもあります。このようなことがないようにしてほしいものです。いかがですか。 |
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(田中良一 健康福祉部長の答弁)
市内には、スケートボード練習場はなく、スケートボードを練習する市民の方は、近隣の藤沢市や横浜市の施設を利用していると聞いております。現行の鎌倉市スポーツ振興計画において、スケートボード練習場の整備は位置づけられておりませんが、まずは鎌倉市内でのスケートボードの活動の状況や、施設整備に関するニーズの把握などに努めてまいりたいと考えております。
(林 浩一 まちづくり計画部長の答弁)
道路、歩道などでのスケートボードの走行は、道路交通法にて交通の頻繁な道路での使用は禁止となっておりますが、全ての路上走行が違反行為に当たるものではなく、また自転車の通行ルールのような厳密な基準がないのが現状でございます。しかし、スケートボードの路上での走行は歩行者などと接触し、大きな事故にもつながるおそれや、騒音が発生し、周辺住民への影響も考えられるところでございます。これまでも市へ路上などでの走行による苦情や通報があった場合には、道路管理者が現場で注意をしたり、また取締りなどについては、警察の所管となることから、所轄警察署に取締りなどを依頼する、そういった対応を行っているところでございます。今後もスケートボードの人気の高まりにより、路上での走行も増えると考えておりまして、取締りの強化を警察に依頼するとともに、広報などの媒体を用いまして、マナーを守っていただくよう、喚起をしてまいりたいと考えております。
(佐々木 聡 教育文化財部長の答弁)
学校では、児童・生徒が交通の頻繁な道路や、公共の場所でスケートボードの走行している場合には個別に指導を行っているところでございます。また、スケートボードに限らず、外で遊ぶときには周囲に気を配り、事故に遭わないよう注意したり、交通規則を守り、責任ある行動を取るよう指導したりするなど、安全指導を行っております。今後も学校においては、登下校中や放課後の過ごし方として安全指導を継続して行ってまいります。
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(千一の再質問)
スケートボードを乗っている方は、なるべく横浜や藤沢などの練習場に行っていただけるよう周知をしていただきたいものです。いかがですか。 |
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(岩岡寛人 教育長の答弁)
市立小・中学校に通う児童・生徒が交通の頻繁な道路や公共の場所でスケートボードの走行をしているというような場合には、既にスケートボード練習場が設置されている藤沢や横浜の施設の利用を促したいと考えております。 |
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3、身体障害者中心のグループホームについて
身体障害者中心のグループホームについては、これまで何度も質問してきており、今年の2月定例会でも質問しております。そのときの部長の答弁は、令和2年6月定例会以降、事業者から知的障害や精神障害を対象にしたグループホームの設置に関する相談がございまして、身体障害者も対象とするよう働きかけを行いましたが、施設整備や介助者の確保などの理由により、実現には至っておらない状況です。その後も、近隣市において身体障害者を対象としたグループホームを運営している法人を訪問しまして、鎌倉市への設置意向などの聞き取りを実施しましたが、現在のところ鎌倉市への設置意向はないことを確認してございます。その際の聞き取りにおきまして、当該法人からは、身体障害者のグループホーム設置に当たっては、日中の活動の場をセットで考える必要があるなどの御意見を頂いたところでございます。そのため、今後は日中の活動を支援している事業者に対しまして、身体障害者を対象とするグループホームの設置について働きかけを行ってまいりたいと考えておりますというものでした。この前の新聞によれば、市長も福祉政策の充実を大歓迎しておられることが書いてありました。ですから、市長としては重度訪問介護のことはもとより、身体障害者中心のグループホームができればうれしいものと思われます。ですから、一日も早く鎌倉市内にぜひ身体障害者中心のグループホームを造っていただきたいものです。その後の進捗状況はいかがですか。また、空き家を借りて重度の障害者が生活できる場所をつくれないでしょうか。 |
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(田中良一 健康福祉部長の答弁)
この1年で市内に設置されたグループホームは2か所ございますが、知的障害や精神障害の方を対象としたものでございまして、現在市内の身体障害者を対象に日中活動を支援している事業者におきましては、新たなグループホームの設立は見込めない状況でございます。今後も市内の事業者の意向を伺いながら、補助金の確保、窓口でのグループホーム新規設置相談時の案内などに継続して取り組んでいくとともに、重度障害者の生活の場として空き家を活用することにつきましては、バリアフリーの観点などから難しいと考えるところではございますけれども、まずは情報収集などから取り組んでまいりたいと考えております。
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(千一の再質問)
できる事業所を見つけるだけではなくて、空き家と重度訪問介護をつけて事業所をつくることはできないものでしょうか。いかがですか。 |
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(松尾 崇 市長の答弁)
市内のバリアフリーを備えた空き家と重度訪問介護サービスの組合せによる生活の場の構築の可能性につきまして、事業者に聞き取りなどを通じて意見を求めるなど、まずは実現するに当たって検討すべき項目を正しく把握することに努めてまいりたいと考えます。 |
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4、コロナワクチンについて
コロナワクチンについては、1点、副反応が気になるところです。鎌倉市内では、予防接種後、副反応疑い報告書の件数はどのくらいですか。また、ワクチンの接種について、私は6月定例会でもお聞きしましたが、その際、部長は、外出できない方のためのワクチンの訪問接種でございますが、現在市内の在宅医療を行っている医療機関と調整しながら進めております。在宅での接種は今後、医療機関から接種計画書の提出に基づき、使用してまいりたいと考えております。また、鎌倉市医師会への会員へのアンケート調査によりますと、在宅医療利用者のうち、集団接種会場に行くことが困難な方は約170名ほどいると聞いておりますとのことでした。その在宅接種について、今の進捗状況を教えてください。 |
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(田中良一 健康福祉部長の答弁)
令和3年9月1日現在、新型コロナウイルスワクチン接種による予防接種副反応疑い報告は29件ございます。6月から開始した新型コロナウイルスワクチンの在宅での接種につきましては、それぞれの医療機関からの要請に基づきましてワクチンを配送し、医師が在宅診療時に接種を行っておりますが、最近はワクチンの配送希望もほとんどなくなりまして、希望する人への接種はほぼ終了したというふうに考えております。
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(千一の再質問)
コロナワクチンを打ってから亡くなった方がいるとお聞きしています。ちょっと今の答弁では納得がいきません。いかがですか。 |
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(小礒一彦 副市長の答弁)
先ほどの部長の答弁でございますけれど、市内の副反応疑い報告書の件数との御質問でございましたので、9月1日現在の件数でございます29件とお答えいたしました。この29件の中には、誤嚥性肺炎によりお亡くなりになられた方がお1人いらっしゃいます。この方につきましては、国における専門家の評価では、嘔吐後の窒息による死亡と推定されているが、ワクチン接種との因果関係は評価できないとのことでございました。なお、鎌倉市民の新型コロナウイルスワクチン副反応の疑いの報告につきましては、市のホームページに掲載をいたしまして、広く周知をいたしているところでございます。
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