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1、関谷小学校にエレベーターの設置を
この5月に電動車椅子の小学1年生のお子さんと御両親が私のところにお見えになりました。関谷小学校に入学されたそうです。この小学校にはエレベーターがないので、2階から上に行く際は階段昇降機を使って行くそうです。しかし、昇降機の設置に時間がかかり、休み時間内では移動ができないとのことです。さらに、昇降機で動いている際に、振動が強くて首に負担がかかるとのことでした。そして、その御一家と面会した1週間後に私は関谷小学校に行き、教頭先生、担任の先生、お子さんのお父様、教育委員会から2人の方にお会いし、階段昇降機にも乗ってみました。やはり振動がきつく、私が使っても体によくないと感じました。教育委員会から来られた2人の方も含め、学校に集まった方全員がエレベーターが必要だということで一致しました。設置場所も階段の近くにあります。どうかそのお子さんのためにも、インクルーシブ教育のためにも、一日も早くエレベーターの設置をしていただきたいものです。市長及び教育長の御決断をお願いいたします。いかがですか。
そして以前、鎌倉市立の小・中学校にエレベーターをつけてほしいと質問しました。そのときの教育部長の答弁は、既存の学校につきましては、車椅子利用など合理的な配慮を要する児童・生徒の入学に合わせましてエレベーターの設置に取り組んでまいりますということでした。この答弁で言われているように、車椅子のお子さんであり、合理的配慮がどうしても必要な方なので、ぜひともエレベーターをつけていただきたく、よろしくお願いいたします。
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(岩岡寛人 教育長の答弁)
関谷小学校のエレベーターについての御質問でございます。
エレベーターは学校施設のバリアフリー化を推進する上で重要な設備であると認識しておりまして、改築などの機会を捉えて設置してきたところでございます。御指摘の関谷小学校に通っている電動車椅子を利用する児童、この子のことについては、幼稚園に通っている頃から私も拝見させていただいたことがあるんですけれども、当該児童の就学機会の確保の重要性ということは非常に強く認識をしているところでございます。
関谷小の既存校舎への設置につきましては、校舎のまず中ですね、内部を改修して設置するということはなかなか困難であるということなんですけれども、外づけにより設置するという方法がございます。またこの場合でも、外壁を一部撤去して、そこにエレベーターの構造物を増築するということになりますため、法規制や耐震性確保の観点から、設置可能な場所は限られてくると課題を認識しているところでございます。ですから、まずはエレベーターの設置が可能であるかといったところについて速やかに検証するとともに、財源についてもしっかりと検討してまいりたいと考えております。
(松尾 崇 市長の答弁)
鎌倉市では多様性を認めて、市民一人一人が自分らしく安心して暮らすことのできる共生社会の実現を目指した取組を進めているところでございまして、学校施設のバリアフリー化についても大変重要なことと認識をしております。関谷小学校のエレベーター設置につきましては、市長部局としても積極的に協力してまいります。
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(千一の再質問)
玉縄中学校にエレベーターをつけていただいたときは、やはり外づけで1年はかからなかったと思います。今回のエレベーター設置については、どのような計画なのかを教えてください。 |
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(岩岡寛人 教育長の答弁)
関谷小学校のエレベーター設置についての再質問を頂きました。
この点は繰り返しとなりますけれども、まずは耐震性等の観点からエレベーターが設置可能かどうかを速やかに検証したいと思います。エレベーターが設置可能である場合には、御指摘の玉縄中学校の例も参考にしつつ、財源確保や工事手法等の在り方について市長部局と協議してまいりたいと考えております。 |
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2、昨年度の鎌倉への観光客について
鎌倉への昨年度の観光客は約738万人と少なくなりましたが、これでもまだ多いくらいだと思います。市民にとっては、コロナ禍では観光客が迷惑な方も多くいると思われます。神社仏閣などの協力を得て、もっと少なくはできないものでしょうか。 |
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(齋藤和徳 市民防災部長の答弁)
鎌倉への観光客についての御質問です。
令和2年度の緊急事態宣言発出時には、鎌倉への来訪を控えるよう呼びかけを行うとともに、年末には多くの人出が予想される初詣の自粛について呼びかけを行ってきたところでございます。令和3年4月28日に鎌倉市がまん延防止等重点措置区域に適用されてからも、鎌倉への来訪を控えるよう呼びかけを行ってきておりまして、市内の一部の社寺には土日の閉門などの御協力もいただいているところでございます。
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(千一の再質問)
観光客が400万人以上行くところが1か所ありますが、そこに協力していただけないものでしょうか。いかがですか。 |
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(松尾 崇 市長の答弁)
観光客が400万人以上行くところに対しての協力ということでございます。
多くの観光客が訪れる主な社寺におきましては、この初詣の時期などに観光客が集中しないよう、それぞれ対策を講じていただいているところでありまして、今後も社寺の協力を得て感染拡大防止に努めてまいりたいと考えております。 |
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3、段葛の2段の段差について
20年前から言い続けてきましたが、先日、生涯学習センターの帰りに、ヘルパーさんと二の鳥居を横切ったとき、ヘルパーさんに言われました。「ちょっとそこの2段の段差にスロープがあれば、車椅子の方も通れると思います。」といつも違う人から言われますと。東京オリンピック・パラリンピックに来られる方もそう思われると思います。付け替え可能なスロープでもいいので、ぜひつけてほしいものです。いかがですか。 |
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(佐々木 聡 教育文化財部長の答弁)
神社仏閣などの協力についての御質問でございます。
社寺にはそれぞれの宗教活動がございまして、各社寺の判断において新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、必要な対策をしていただいていると認識しております。文化財を所有する主な社寺等に対しましては、令和2年4月の緊急事態宣言の発令時や5月の解除等に当たり、市の施設の開放に際して講じるべき措置や内閣官房から業種別のガイドラインなどについての情報提供を行うとともに、新型コロナウイルスの感染拡大防止の措置を取っていただけるようお願いをしておりまして、今後も必要に応じて感染拡大防止のための情報提供をしてまいりたいと考えております。
続きまして、段葛の段差についての御質問でございます。
段葛を含む鶴岡八幡宮境内は国指定史跡でございまして、文化財である史跡のさらなる公開活用の観点から、段葛の段差の解消を含む境内のバリアフリー化は重要なことと考えております。しかしながら、文化財の日常的な管理や修理、整備は文化財保護法で所有者が行うことと規定されておりまして、市が実施することはできないこととされております。これまでも段葛の段差解消やスロープ設置につきましては、所有者である鶴岡八幡宮へ要請はしておりますが、実現には至っていないという状況でございます。今後も整備の実施など、機会を捉えて要請してまいりたいと考えております。 |
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4、選挙制度について
新型コロナウイルス感染により自宅やホテルで療養する有権者に郵便投票を認める特例法が、10日に衆議院を通過し、15日午後6時過ぎに参議院本会議で可決・成立しました。東京都議会議員選挙から適用されることになります。それならば、コロナ患者だけではなく、私が以前から要望してきたように、けがや病気、障害などで投票所に行けない方は、医師の証明があれば郵便投票ができるようにしてほしいものです。日本国憲法の前文にも、日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、とあります。正当に選挙されるべきは国会だけでなく、地方議会も同じです。投票したいと思っているのに投票するのがままならないという方が次々出ているというのが、正当に選挙されたと言えるか疑問です。選挙管理委員会としては、国にコロナ患者だけではなくと働きかけてほしいものです。いかがですか。 |
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(渡邊好二 選挙管理委員会事務局長の答弁)
選挙制度についての御質問でございます。
誰もが公正に投票できる制度となるよう、現場から声を上げていくことは必要なことと認識してございます。病気や障害などにより、投票所に足を運ぶことが難しい方が利用できる郵便等投票制度となるよう、引き続き国等へ意見を提出してまいりたいと、このように考えてございます。 |
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5、コロナのワクチンの接種の会場について
先日、鎌倉に御両親がいらっしゃる他市の方から私にメールが来ました。それによると、お母様が車椅子の方で、家から一番近い八幡宮の研修道場に行かれたそうです。当然、車椅子の方への対応しているものと思って行ったそうです。しかし、実際は車椅子の対応が不十分であることが分かり、接種をキャンセルせざるを得なかったそうです。それならばということで、私は十分な車椅子対応ができる福祉センターを次回の予約として勧めました。高齢者の場合、車椅子で来る方も当然いらっしゃるはずなので、ワクチン接種の会場は十分な車椅子対応をしてほしいと思います。いかがですか。 |
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(田中良一 健康福祉部長の答弁)
コロナのワクチン接種の会場についての御質問でございます。
御指摘の鶴岡八幡宮研修道場会場につきましては、会場入り口と受付までの間に車椅子では通行が難しい階段があることや、トイレが地下2階に設置されていることなどから、会場内への別ルートの確保やトイレ利用の際のお手伝いなど、必要な対策を講じて御利用いただいております。車椅子御利用者に対しましては、鶴岡八幡宮研修道場会場に限らず、他の集団接種会場におきましても、必要に応じた十分な対応に努めてまいりたいと考えております。
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(千一の再質問)
この間お聞きしましたが、八幡宮でも裏から入れるとお聞きしました。しっかり書いておくなり、誘導してくださる方を設置していただきたいものです。いかがですか。
そして、他市では外出できない方のために、訪問してワクチンを接種してくださるところもあるとかお聞きしましたが、鎌倉市では何人ぐらいそういうことをやられていますか。いかがですか。 |
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(田中良一 健康福祉部長の答弁)
ワクチン接種会場内への車椅子の誘導についてでございますが、鶴岡八幡宮研修道場会場では、階段の手前に係員を配置して、個々に付き添いながら会場に入っていただいていることから、看板などの設置は行っておりません。なお、階段の上り下りが難しい高齢者に対しましても、車椅子御利用者と同様に係員が付き添って会場内まで御案内を行っております。
続きまして、外出できない方のためのワクチンの訪問接種でございますが、現在、市内の在宅医療を行っている医療機関と調整をしながら進めております。在宅での接種は、今後、医療機関から接種計画書の提出に基づき実施してまいりたいと考えております。ちなみに、鎌倉市医師会の会員へのアンケート調査によりますと、在宅医療利用者のうち、集団接種会場に行くことが困難な方は約170名ほどいると聞いております。 |
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