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1、鎌倉駅西口の公衆トイレについて
鎌倉駅西口では、公衆トイレについて、ホテルニューカマクラのところがだめになり、さらに、観光協会の入っている江ノ電ビルもだめです。観光協会のある江ノ電ビルでさえトイレを貸してくれないというのでは、ほかのお店でのトイレだけの利用はお断りというのも当然だと思います。現に西口からほど近いあるお店では、新型コロナ蔓延以前から、トイレだけの利用は御遠慮くださいと明言しています。新型コロナでの緊急事態宣言が神奈川県は5月末に解除されましたが、新型コロナがいつ完全に終わるか、また、これからも続くか分からないとあっては、人にトイレを貸すということにはなおさら拒否感があるのがほとんどだと思います。それで公衆トイレをというわけです。
鎌倉への来訪者などにとって、特に西口でトイレがないということに不便を感じているのは間違いありません。私も耳にしたこととして、自粛前ですが、ある方が西口付近でトイレのことを聞かれ、強いて言えば寿福寺かな、あと市役所も近いのですが、休日では守衛さんが中に入れてくれるかは分かりませんと答えたそうです。
ついこの前、広々とした西口広場が整備されました。広場の時計台の片隅にトイレができないものでしょうか。いかがですか。また、市役所の手前で西口から二、三分のところに交番があります。御成交番の南側敷地あたりに公衆トイレを造れないものでしょうか。御成交番の南側敷地なら安全性もあり、分かりやすくもあり、最適な場所だと思います。いかがですか。西口には公衆トイレがぜひとも必要だと思いますが、いかがですか。
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(林浩一 まちづくり計画部長の答弁)
鎌倉駅西口駅前の広場は、駅直近に位置し、多くの方が利用する施設でございます。令和2年4月に竣工した鎌倉駅西口駅前広場の整備に当たっては、隣接する土地を買収することで広場を拡大し、トイレ機能等を導入しようと計画いたしましたが、土地所有者との交渉がまとまらなかった経緯がございます。
今回は限られたスペースでの整備となり、大きな課題であった人だまりスペースの確保を優先することといたしましたが、駅近傍でトイレなどの観光基盤施設を加えた整備ができれば、市民や来訪者の利便性の向上にもつながるものと考えており、今後も可能性を探ってまいります。
(奈須菊夫 行政経営部長の答弁)
御成交番南側敷地に公衆トイレを設置できないかという御質問についてですが、近年、市が設置している公衆トイレは、男子大便器1基、小便器2基、女子3基、みんなのトイレを設けまして、約31平米の敷地面積が必要となりまして、当該地に設置いたしますと、歩道が確保できなくなるという状況にございます。
(千田勝一郎 副市長の答弁)
鎌倉駅西口周辺における公衆トイレの整備に関する御質問をいただきましたが、その必要性について認識しているところでございます。これまで用地交渉に加えまして、対策として、コンビニエンスストア等のトイレを観光客等が利用できるよう、トイレ協力店という形で地図等に記載し、周知を図っております。また、ビルの建て替えの際の機会を捉えて、公衆トイレ建設に対する補助金制度の紹介を行うなど、民間による公衆トイレの実現に努めているところでございます。
今後も用地買収、そしてこれら対策を含めて、鎌倉駅西口周辺の公衆トイレの整備により一層努力していきたいと思います。
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2、身体障害者中心のグループホームについて
身体障害者のグループホームについては、これまでも何回も質問し、昨年も3回質問しました。一番最近の12月定例会での答弁で、横浜市に確認したところ、運営委員会方式のグループホーム設置について、制度上は残っているが、現在適用はなく、法人格のある団体による設置のみとなっていること、昨年9月以降、神奈川県下の身体障害者を対象とした市外の全法人に鎌倉市にも設置する意思があるかを聞いたところ、どこも設置は難しいとの回答であること、しかし、鎌倉市においては、その聞き取りを材料にして身体障害者を対象としたグループホーム事業の拡大手法を引き続き検討していくこと、さらに、市外のうち横浜市では、横浜市独自での制度の設置は行っておらず、国の制度にのっとりグループホームが設置できるように検討していくとのことでした。
また、2020年度から2025年度の鎌倉市地域福祉計画では、75ページ目に、高齢者や障害者などの自立を支えるまちづくりの具体的な取組として住みやすい環境の整備も上げられており、その一つとして、地域生活における居住の場であるグループホームの設置に当たり経費の一部を助成しますと明記されております。
答弁から、鎌倉市としても何とか対策を講じたいという気持ちを私は感じてはおります。しかし、障害当事者の実感は違います。今までも例に挙げた車椅子利用者の私の友人は、鎌倉での生活は無理だと感じ、東京に引っ越しました。別の方は、御両親が高齢になり、その方への介護が難しくなり、先行きを心配して市長にメールで何度もグループホームなり施設なり造るよう直訴しましたが、本人からしたら満足な対応がなされず、いろいろな経緯から、横須賀市の身体障害者施設に入所となりました。さらに、別の方は、本来なら身体障害者対象の施設かグループホームが妥当なのに、それ自体がないため、知的障害者のグループホームに入所されました。
このように、グループホームの進捗状況は芳しくありませんが、国会や神奈川県議会のほうが形勢逆転の様子です。この5月に国会では、介護・障害福祉従事者の処遇改善及び障害者の日常生活や社会生活を総合的に支援する法案が衆議院に提出されました。神奈川県議会では、既に昨年の9月定例会で黒岩知事が、重度訪問介護及び訪問系サービスについて、神奈川県も国の制度を活用できればと答弁しております。一見グループホームとは別物と思われますが、障害者の地域での生活を支えるという点では根っこは同じだと思います。鎌倉市としては一刻も早く身体障害者中心のグループホームを造っていただきたいものです。いかがですか。
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(田中良一 健康福祉部長の答弁)
令和元年9月に身体障害者を対象としたグループホームを設置している県内の法人について意向などを調査した中で、新たに設置を検討している法人はございましたが、職員体制や設備など、対象者に合わせた準備が必要であるとのことなどから、鎌倉市へ設置する法人はございませんでした。
事業者からグループホーム新規設置の相談があった際には、引き続き身体障害者を対象にすることをお願いしていくとともに、新たな設置が難しい状況にあっては、障害者個々の生活状況に合わせた支援にも努めてまいります。
(松尾崇 市長の答弁)
身体障害者中心のグループホームの設置につきましては、その必要性については十分認識をしているところでございます。これまで何度か事業者の御意向というところもあったこともありましたけれども、なかなか最終的に実現にまで至ってないと、こういう状況です。今後も引き続き事業者の皆様に働きかけをしていくなど、設置の実現に向けて努めてまいりたいと考えております。 |
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3、小学校低学年の児童に対する教師の対応について
先日、19歳の方とそのお母様が私のところに相談に来られました。その方がおっしゃるには、小学校2年生のとき、登校して教室に入る際、ほかの児童がいじめを受けているのを見て怖くなり、教室に入れなかったそうです。それに対して当時の担任教師は、廊下にいればと突き放し、放置されたままだったそうです。そのことが原因で人間不信となり、現在も対人恐怖症で苦しんでいるそうです。
児童・生徒から見て教師は絶対的優位な立場であり、本来なら正しいことを教え、児童・生徒をいじめから守らなければいけないはずです。にもかかわらず、教師からいじめとも言える扱いを受けたら、児童・生徒はどうしようもなく絶望的な気持ちになるのは無理ないと思います。その方の受けたことは人権侵害そのものであり、今でも行われているとしたら大変なことです。教師への教育指導もしてほしいものです。いかがですか。加えて、その方への心のケアをしていただけるでしょうか。いかがですか。 |
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(安良岡靖史 教育長の答弁)
子供への言葉がけ等、教師への教育指導についての御質問でございます。
子供たちは学校生活において、一人一人の子供が自分のよさや、そして可能性を感じながら、そして多くの人との関わりの中でお互いを認め合い、そして多くの仲間と活動することを通して子供たちが共に成長していく、このようなことが学校教育の役割と考えています。そのためには、学級づくりを基盤とする学校におきましては、教員は子供の発達段階における特徴を十分理解し、子供たちの声に耳を傾けて、そして適切な言葉がけを行い、子供の自尊感情を育てていくことによって、子供たちの学校生活というものは充実したものになると考えています。
この学級経営におきましては、教員が自分一人のものとして取り組むものではなくて、学校として目標を定め、そして学年や学校という組織の中で、今の子供たちの何を大切にしながら子供を育てるかという、こういう共通認識の下に実践すること、このことが大切であり、そのため、校内の研究会や教育委員会の研修会におきましても、教員の指導力向上に努めているところでございます。子供たちが学ぶ意義を実感して、一人一人の資質・能力を伸ばすことができるよう、これからも取り組んでいくことを大切にしてまいりたいと考えております。
次に、心のケアについての御質問でございます。個別に状況をお聞きしながら、関係機関と連携して対応してまいりたいと考えております。 |
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4、共生条例とそれに対応しにくい方について
何かの本で読みましたが、人の心を傷つけることなく出会う人々を同じ人間として迎え、喜びも苦しみも分かち合うことができるよう、希望を失わず、私たちの正しい望みと情熱が認められて社会の矛盾を解決する建設的な力となることができるように、私は常にこうありたいと思っています。これらは鎌倉市の共生条例の文言ではありません。しかし、共生条例が制定されて1年が過ぎましたが、制定されたことすら知らない方も多いと思います。その他大勢という立場にあっては、意識する機会もないでしょう。
しかし、コロナ禍の現在にあって、生きづらさを感じ、自殺を考えたり、家に引き籠もっている方も少なからずいます。前の箇所で挙げた19歳の方とは別の方ですが、先日、私のところにいらした方は、発達障害であり、私から見ていろいろな意味で優れているのですが、その方自身は困っているとのことでした。条件を見て何とかヘルパーさんをつけることはできないものでしょうか。ヘルパーさんと一言で言っても、日常生活をサポートする方の場合もあれば、精神的なサポートをする方の場合もあります。いかがですか。 |
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(田中良一 健康福祉部長の答弁)
発達障害のある方のヘルパー利用についての御質問でございます。
精神障害者保健福祉手帳をお持ちの発達障害のある方もヘルパーを利用することはできますが、ヘルパーが訪問して行う支援は、居宅介護や同行援護など障害に起因する日常生活の上での継続的に必要な介護の支援となっております。精神的なサポートを必要とする方につきましては、一般的には相談支援などを通じて状況に応じた障害福祉サービスを利用したり、医療など関係機関と連携してサポートを行っているところでございます。
(小礒一彦 副市長の答弁)
同じく発達障害の方のヘルパー利用の件でございます。
部長が御答弁いたしましたとおり、発達障害のある方のヘルパー利用につきましては、条件によりまして現行制度で利用可能な部分もございますことから、利用相談があった場合につきましては丁寧に御説明をさせていただきます。現在の社会において様々な場面で生きづらさを感じる方がいらっしゃることは十分認識してございますので、そのような方が障壁を感じず、自分らしく生き生きと暮らすことができるような共生社会の実現に向けて、引き続き努力してまいります。 |
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5、江ノ電のバリアフリーについて
(1)以前にも質問した長谷駅の江ノ島方面のスロープになっている出口についてです。ふだんは鎖で閉鎖されていて、高齢者、子供連れの方、スーツケースを持った方など、必要な方には不便です。常時開放されるのはいつ頃ですか。
(2)2015年11月に腰越駅に、2016年10月に七里ヶ浜駅に車椅子用のリフトがつくられましたが、使える時間が駅員さんのいる午前9時から午後6時になっていますが、これでは通勤・通学の方には不便です。もっと長い時間使えるようにできないものでしょうか。
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(比留間彰 共創計画部長の答弁)
江ノ電、長谷駅江ノ島方面行きホームスロープについての御質問です。
長谷駅の江ノ島方面行きホームのスロープの常時開放につきましては、以前にも御質問をいただいておりまして、当時は、時期は決まってないものの、将来的には常時開放できるように検討していきたいと江ノ島電鉄株式会社から説明を受けていることを御答弁させていただきました。改めて江ノ島電鉄株式会社に状況を確認しましたところ、常時開放するには扉つきの自動改札機を設置する必要があり、そのスペースがない。仮に常時開放するのであれば、駅員を配置する必要が生じ、費用の面から現時点では困難であるとの見解を得たところでございます。
長谷駅の駅舎リニューアル工事が行われたところですが、今回は江ノ島駅方面行きホームの改修は行われませんでした。引き続き開放する時間を増やすなどの対応とともに、今後、江ノ島駅方面行きホームの改修等を行う際には自動改札の設置を検討することについて江ノ島電鉄株式会社に要請してまいりたいと考えております。
続きまして、腰越駅、七里ヶ浜駅リフトの運用時間についての御質問です。
腰越駅及び七里ヶ浜駅の車椅子用のリフトの運用時間につきましても、以前御質問いただき、江ノ島電鉄株式会社に相談をしましたところ、江ノ島電鉄株式会社からは、安全性の観点から駅員の操作が必須となり、駅員の配置時間である午前9時から午後6時以外の対応は困難であるとの回答で、現在も利用は午前9時から午後6時に限られている状況です。
引き続き江ノ島電鉄株式会社に要請を行うとともに、午前8時から9時の間の通勤時間1時間でも拡大ができないかなどの現状改善について協議し、要望していきたいと考えております。 |
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