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今年度も最後の一般質問になってしまいました。2年目なので、私にとっては4期目の折り返し地点です。私は私なりのペースで、鎌倉市民の生活向上に活動してまいりたいと思っております。 では、前回に引き続き質問を行います。 1、重度訪問介護について。 以上の5項目に明快なる御答弁をお願いします。 |
重度訪問介護について ある県議が鎌倉市の障がい者団体の新年会で御挨拶され、県の税収が1,000億円ふえたので、福祉に回せるようなことを言っておられました。神奈川県にも重度訪問介護の予算を制度化してもらえるものと信じています。ぜひともそれに期待しております。 まず、1日8時間は余りにも足りないと思います。どこから出してきたものですか。また、本当に生活をできる程度のものにしてもらいたいです。いかがですか。 また、神奈川県に予算の制度をつくるよう強く要望していただきたいものです。いかがですか。 |
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(柿崎雅之 健康福祉部長からの回答) 議員御指摘のように、第4期障害福祉サービス計画案におきましては、重度訪問介護の1人当たりの見込み量は月250時間と記載しており、これを1日当たりに換算いたしますと、1日約8時間となります。 これは、本市の重度訪問介護サービスにおきましては、国の告示における基準を踏まえ規定した本市の支給基準や、今までの利用実績等を勘案し設定しているものでございます。 いずれにいたしましても、重度訪問介護サービスを含む障害福祉サービスを必要としている状態の方には、これに対応できるよう障害福祉サービス事業所とも連携いたしまして、当該サービスの利用を進めていきたいと考えております。 次に、この件に関しまして、神奈川県に重度訪問介護に係る補助金の制度をつくるよう強く要望していただきたいというお尋ねでございますが、重度訪問介護は、市が国や県から負担金の交付を受けて実施しているものでございます。負担金は、国・県の負担割合が定められておりますが、負担基準による算定額の上限が設けられておりまして、その上限を超えた部分は市の単独負担になってしまうのが現状でございます。上限を超えた部分につきましては、国は2分の1を補助する制度を設けておりますが、この制度は、県が4分の1を補助するという制度、これが前提となっております。しかしながら、神奈川県は現時点におきまして、当該補助制度の構築には至っていないのが現状でございます。 県に補助金制度の構築について、改めて確認いたしましたところ、当該補助制度を設ける意向は現時点ではないとのことでありました。 このような状況ではございますが、いずれにいたしましても、重度訪問介護に係る支援につきましては、県や国に対して県補助金制度の構築や報酬単価の見直し、負担基準の上限額の設定の撤廃等につきまして、神奈川県内の全ての市が参加している神奈川県都市民生行政連絡協議会などを通じまして、今後とも積極的に働きかけていきたいと考えてございます。 |
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(回答に対する千一の再質問) 神奈川県が4分の1の制度をつくれないというのはとてもおかしな話です。地方の人口が少ない県においてもこの制度はあるところもあります。神奈川県がこの制度を重要に考えていないからだと思わざるを得ません。もっと強く、この4分の1の制度をつくるよう、鎌倉市としては働きかけを強めてほしいものです。市長、いかがですか。 |
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(松尾崇 市長からの回答) 重度訪問介護に係る補助金制度につきましては、国が県に当該補助金制度をつくることを前提として、市に対して補助金を交付するという制度の趣旨に鑑みますと、基本的には県が当該補助制度をつくることを推進していくことであると認識しています。したがって、県は財源的な課題については、幾つかあると思いますけれども、本市としては、神奈川県市長会を通じた要望や市長懇談会など、あらゆる機会を通じて当該補助金制度の構築を強く働きかけていきたいと考えます。 |
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障がい者地域作業所の工賃について いかに訓練の場という建前を通したとしても、利用者本人から見れば、働きに来ているのです。以前にも私の一般質問で取り上げましたが、せめて利用者がそこに来た日はお弁当の支給ぐらいしていただけないものでしょうか。いかがですか。 |
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(柿崎雅之 健康福祉部長からの回答) 地域活動支援センターにおける昼食の形態といたしましては、一般的な事業所と同様に、利用者みずからがお弁当を持参する場合と、当該センターから昼食の提供を受けて、実費相当額を負担する場合とがあると認識しております。また、活動に従事している利用者に対して支払われる工賃につきましては、さきに申し上げた地域活動支援センターの事業目的から、いわゆる一般就労における就労の対価としての賃金とは意味合いを別にしているものであると考えております。このようなことを総体的に鑑みると、現時点では、昼食に係る支援につきましては、これを特化して実施していくことは難しいと考えておりますが、地域活動支援センターの利用者の方々への支援のあり方については、今後とも研究してまいりたいと考えております。 |
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(回答に対する千一の再質問)
2、障がい者地域作業所の工賃について。3、障がい者の就労について。2と3については一括して質問いたします。 障がいが軽度であれ、重度であれ、どのような障がいであれ、働いて報酬を得て、社会に役に立ちたいという気持ちに変わりはないのです。その意欲を考えた方策をとってもらいたいものです。いかがですか。 |
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(柿崎雅之 健康福祉部長からの回答) 障がい者地域作業所を利用される方々が利用しやすい環境を整えていくために、地域活動支援センターへの総体的な支援のあり方につきましては、障がい者の方の就労支援の観点も含めまして、今後研究してまいりたいと考えております。 (松尾崇 市長からの回答) 障がい者地域作業所に係る支援のあり方について、今後も研究してまいりたいと考えます。 |
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障がい者の就労について また、鎌倉市の課長代理職以上の方で、管理職の方には何%の障がい者がいますか。そして、それは何人になりますか。障がいと言っても、大きく分ければ、知的・精神・身体の3障がいに分けられ、重複している方もいます。身体でも一見わからない内部障がいなど、いろいろな障がいがあり、3障がいともそれは言えると思います。例えば、足利市のこころみ学園では、多くの知的障がい者が働いています。知的障がい者の中には、健常者と違い、同じ労働を繰り返し1日でもできるすばらしい方もいられます。いろいろな障がいのある方のよいところを引き出し、それをコラボして生産性に努めている会社もあります。障がいのある方も、ない方でも、社会に対し、働き、賃金を得、社会に貢献したいという方がほとんどなのです。そういう場を一つでも多く鎌倉市役所内につくってほしいものです。いかがですか。 |
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(佐藤尚之 総務部長からの回答) 次に、管理職以上の内容でございますけれども、課長代理職以上の管理職職員132名のうち、障がいのある職員は1名でありまして、率で申しますと0.8%でございます。 本市におきましては、平成22年度から身体障がい者を対象といたしました採用試験を実施しております。現在は、全ての障がい者を対象とした採用試験を実施しているところでございます。平成26年、今年度につきましては、勤務時間などについて、選択可能な勤務条件を設け、障がい者の事務補助嘱託員の採用試験を実施しているところでございます。今年度につきましては、精神障がい者2名の採用を予定してございます。精神障がい者を新規で雇用するのは初めてでございまして、常勤職員の採用を含め、障がい者の雇用の拡大を順次図ってまいりたいと考えてございます。 今後とも障がい者雇用における先進的な事例などを参考にいたしまして、障がいのある方とない方が、ともに働きやすい環境づくりを進めてまいります。 |
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(回答に対する千一の再質問)
2、障がい者地域作業所の工賃について。3、障がい者の就労について。2と3については一括して質問いたします。 障がいが軽度であれ、重度であれ、どのような障がいであれ、働いて報酬を得て、社会に役に立ちたいという気持ちに変わりはないのです。その意欲を考えた方策をとってもらいたいものです。いかがですか。 |
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(柿崎雅之 健康福祉部長からの回答) 障がい者地域作業所を利用される方々が利用しやすい環境を整えていくために、地域活動支援センターへの総体的な支援のあり方につきましては、障がい者の方の就労支援の観点も含めまして、今後研究してまいりたいと考えております。 (佐藤尚之 総務部長からの回答) こうした法の趣旨を尊重いたしまして、今後とも障がい者の就労の意欲につながる雇用を広げてまいります。 |
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鎌倉市立の小・中学校のバリアフリー化をもっと徹底的に この間も、手広中学校において、視覚に障がいを持つ先生の社会科の公開授業が行われ、それに誘われたので、ぜひ見せていただきたかったのですが、2階でやるとのことなので、車椅子でも行けますかと学校にお聞きしましたら、うちはエレベーターがないのでと言われ、断念せざるを得ませんでした。これは、私の一例ですが、これからこの学校に通いたいという車椅子の生徒、または教鞭をとりたいという車椅子の先生にとっても、大変なバリアになります。そして、学校は災害時の避難所にもなります。このようなことから、古い学校にもエレベーターなどのバリアフリー化を進めるべきだと思いますが、いかがですか。 |
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(安良岡靖史 教育長からの回答) 学校施設のバリアフリー化につきましては、これまで子供たちの学校生活において必要がある場合は、随時学校にエレベーターを設置する整備してきたところでございます。エレベーターの設置を含めましたバリアフリー化につきましては、今後改築の際に取り組むとともに、既存の学校につきましても、必要に応じてバリアフリー化に取り組んでいきたいと考えております。 (松尾崇 市長からの回答) |
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江ノ電3駅と長谷駅のスロープのバリアフリー化の促進を 江ノ電では、鎌倉寄りにホームの位置を変えるというのですから、鎌倉市としても強い市民要望とか、財政だとか言わずに、もっと積極的に江ノ電と話し合っていくべきだと思います。いかがですか。 さらに、長谷駅の江ノ島方面に行くホームから表に出入りするスロープは何度も質問させていただいたのですが、鎖がついていて、ベビーカーや車椅子が通りにくい状況です。逆に、無人駅の由比ヶ浜駅などのほうが利用しやすさを感じます。幾ら大仏や長谷寺がある乗降客数が多い駅とはいえ、あのスロープが利用しやすくならないのはおかしなことだと思います。いかがですか。 さらに、稲村ヶ崎駅と腰越駅のバリアフリー化の進捗状況を教えてください。 |
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(山田栄一 まちづくり景観部長からの回答) なお、バリアフリー化につきましては、市として可能な限り協力していきたいという姿勢はこれまでと変わらず持っているところでございます。 次に、長谷駅の江ノ島方面に行く出入り口を閉鎖している件についてですが、当該出入り口は繁忙期に事故防止対策の臨時改札口として運用しているもので、現在は、駅係員等を配置し、踏切を渡る際の安全性を確保しながら対応しているところですが、利便性向上のため、将来的には臨時改札口の開放に向け、社内で検討を重ねていると聞いております。 最後に、バリアフリー化の進捗状況についてですが、稲村ヶ崎駅では、本年、平成27年5月から平成28年12月にかけて、藤沢方面にスロープを設置するなどのホーム全面改良工事を、また腰越駅につきましては、現時点で実施年度は決まっておりませんが、車椅子用の昇降機を設置する予定と聞いております。 以上、いずれにいたしましても、今後も江ノ電と連携し、駅のバリアフリー化の実現に向けまして協議・調整してまいります。 |
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(回答に対する千一の再質問) |
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(小林昭 副市長からの回答) また、富士見町駅についてでございますけれども、エレベーターの設置について、現時点で実施年度についてはまだ未定でございますけれども、実現に向けて、湘南モノレール社内で検討を重ねていると聞いているところでございます。 |
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では、時間が制限時間なので、今回の質問はこれで終わり、次回に続けたいと思います。続く。 |