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今年度も早いもので、最後の一般質問になってしまいました。質問される側、答弁される側、いろいろな思いの詰まった言葉だったと思います。 1、定期巡回型介護について 以上、5項目につき、明確なる御答弁をお願いいたします。 |
定期巡回型介護について |
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(佐藤尚之 健康福祉部長からの回答) それから、この介護・看護の内容と1回の時間数についてのお尋ねでございますが、介護の派遣内容で多いのは排せつ介助や食事介護で、看護の派遣内容で多いのは血圧測定や血中酸素濃度測定など、バイタルチェックでございます。 また、1回当たりの派遣時間は介護・看護とも、おおむね30分程度でございまして、長い場合は1時間のケースもございます。 |
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重度訪問介護について 東京では、都のみならず区でも助成を出して、重度訪問介護を支えていると聞きました。鎌倉市でも幾ら財政状況が厳しいとはいえ、市独自の助成をつけるわけにはいきませんか。そして、体力のある福祉団体へのお話はどうなりましたか。現状はどのように進んでいますか、お教えください。 |
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(佐藤尚之 健康福祉部長からの回答) 平成24年度の重度訪問介護の実績につきましては、御指摘のとおり、利用者が1名、利用時間は202時間でございました。この方は、昏睡状態を伴う意識障がいがございまして、胃ろうや気管切開を施してございます。常時介護を要する重度の身体障がい者の方でございます。この方は、介護保険サービスのみでは在宅生活が困難な状況でございますため、重度訪問介護の利用が必要でございました。この重度訪問介護は報酬単価の低さやスタッフの確保の難しさから、事業運営が困難でございます。この方は、その御家族が運営している居宅介護事業所を利用しているため、重度訪問介護事業を可能にしてきたと考えられます。 なお、この利用者の方につきましては、残念ながら、平成25年6月に亡くなられましたので、現在は重度訪問介護の利用者はございません。 次に、市の独自の助成についてのお尋ねでございます。重度訪問介護の給付費は国や県が負担金を交付してございますけれども、負担基準に上限が設けられてございます。御質問の東京都の例でございますけれども、国の補助事業を活用いたしまして、上限を超えた部分についての支援を区や市に行っているところでございます。 一方、神奈川県はこの補助事業を実施しておりませんで、上限を超えた部分は市が財政負担している状況でございます。 事業所の拡大を図るため、重度訪問介護の報酬単価に市独自の上乗せをすることは、さらなる市の財政負担を伴うため、現状では助成は困難であると考えてございます。引き続きまして、国に対しまして国庫負担基準の上限の撤廃を求めるとともに、給付費に応じた国及び県からの補助が得られるよう、制度の見直しについて働きかけてまいります。 最後に、体力のある福祉団体への働きかけの御質問でございます。市内に事業所のある体力のある社会福祉法人に対しまして、この重度訪問介護事業の実施につきまして、意向を確認いたしました。採算性の問題や、スタッフの確保が困難等々の理由で、実施については残念ながら消極的でございました。ただ、このうち、法人本部が市外にあります事業所から利用希望者の状態や希望時間などを調整して、支援体制が整えば、重度訪問介護の実施が可能であるとの意向が示されました。今後、具体的な利用意向があれば、これらを踏まえて対応していきたいと考えてございます。 |
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(回答に対する千一の再質問) |
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(佐藤尚之 健康福祉部長からの回答) (松尾崇 市長からの回答) |
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学童保育について |
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(相澤達彦 こどもみらい部長からの回答) あわせて、指導員の見守りのもとに、子供の遊び場として、午後5時まで過ごせる子ども会館の利用についても勧めているところでございます。また、レスパイト機能がある放課後等デイサービスは、学校教育と相まって、障がい児の自立を促進するとともに、放課後等の居場所づくりを推進することを目的とする事業でございますが、このサービスの利用ニーズは大変高く、希望どおりの利用ができない現状でございます。 このように厳しい状況ではございますが、転入された方を含め、多くの方が利用できるよう事業所に働きかけを行ってございます。事業所でも、できるだけ受け入れる方向で取り組んでいるところが現状でございます。 |
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いじめ・虐待を予防する教育について 小学生の家庭生活においてどのような助言をしていますか。また、学童保育、レスパイト事業ではいかがですか。 そして、最後は学校教育です。まず、子供たちを健全な心にするには、それを指導する教師の皆さんの心をしっかりして、優しさあふれる人になってもらわなくてはなりません。その方針についてはどのようにお考えですか。 今は陰湿ないじめも多くあり、そのために不登校やひきこもりも多くあります。いじめ・虐待を防ぐには、見張りや監視を多くするのではなく、子供のころからの個人を尊重する目や、心豊かな人間形成こそ大切だと思い、質問しました。明瞭なる御答弁をお願いいたします。 |
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(相澤達彦 こどもみらい部長からの回答) 本市では、いじめや虐待を予防するなどの相談に応じるため、こどもと家庭の相談室を設置してございますが、この中で専門的なスキルを持った相談員が電話や窓口で相談者の話に耳を傾け、親の負担感を軽減できるよう、親の気持ちに寄り添いながら助言してございます。 また、これ以外、子育て支援センターやつどいの広場でもアドバイザーが相談に応じるなど、子供が必要とする支援を受けられるよう、親に働きかけを行ってございます。 同じ、いじめ・虐待を防止する教育について、保育所などではどのような指導をしているかという御質問でございますが、保育所では、保育士が保護者とよく話をすることを心がけ、園だよりやクラス懇談会において、乳幼児期の子供のかかわり方を話題とし、子育てに対するアドバイスや悩み相談などを行っています。園児に対しましては、保育園は集団が小さいため、保育士が常に児童のそばで目をつけており、よいことと悪いことの区別をしっかりと教えてございます。 また、幼児に対しては人権擁護委員に御訪問いただき、紙芝居等による人権教育を行っているところでございます。 次に、いじめ・虐待で学童期によい例で、そういう社会のよい例を挙げてほしいという質問でございますが、地域での取り組みといたしましては、青少年指導員による子どもキャンプなどのさまざまな行事の機会を通じて、子供たちが一緒に協力することの大切さを学び、思いやりの心を育むような取り組みを行っているところでございます。 それ以外にも、主任児童委員は子供が健やかに育つよう、地域での様子を把握し、親の困り感に寄り添いながら、さりげない支援を行うことで、顔の見える関係をつくり、子育て家庭を支えています。 いじめや児童虐待を予防するためには、地域で多くの人たちが子供や子育て中の親にかかわり、見守ることが大切だと考えてございます。 また、いじめ・虐待を予防する教育について、小学生の家庭生活にどのような助言をしているかという御質問ですが、こどもと家庭の相談室では、小学生の家庭生活に関する相談についても応じてございます。子育てに悩みを持っている親御さんは相談するときに、非常に混乱していることが多くなってございますが、相談員は話をよく聞き、悩んでいる気持ちを一緒に整理しながら、どうしたらよいかを気づいてもらうことを促す姿勢で臨んでございます。この後、必要に応じ、より専門性の高い関係機関につなげているところでございます。 親は話すことで安心感を得て、自信を持って子供に向き合えるようになりますが、親が自信を持つことにより、親も子供も安定し、いじめや虐待の予防につながっていくと考えてございます。 いじめや虐待を予防する教育について、学童保育、レスパイト事業についてでございますが、まず学童保育についてでございますが、子どもの家の指導員は、みずからの子育て経験等を生かして、子供たちが集団生活になじめるよう、一般的な生活指導をしてございます。この子どもの家での様子を必要に応じて保護者に伝えてございます。子どもの家の活動の中で異年齢の交流を通じて、相手に対する思いやりの気持ちを育んでおります。また、子供同士のトラブルがあれば、指導員が間に入って解決のサポートをしております。 次に、レスパイト事業についてでございますが、子育ての負担感を訴える親に対しまして、その負担感を軽減し、リフレッシュしてもらえるよう、ファミリーサポートセンター、保育園での一時預かり、放課後等デイサービス事業を行ってございますが、これらの事業を通じて、子育ての悩みについては話を聞いて、保護者の負担感の軽減を図り、必要があれば相談を受けて、専門的支援につなげるなど、虐待予防の取り組みを今後も進めてまいりたいと考えてございます。 (安良岡靖史 教育長からの回答) 教員は日々多忙な状況ではございますけれども、子供と向き合う時間を大切にして一人一人の子供の心に寄り添いながら、愛情を持って接し、家庭とも連携をしながら、子供を大切にする教育に取り組まなければならないと考えております。 教育委員会といたしましても、教員が子供と向き合う時間を確保し、一人一人の声を大切にする思いやりのある心を持つ教育に取り組んでいくよう支援してまいりたいと考えております。 |
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(回答に対する千一の再質問) |
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(安良岡靖史 教育長からの回答) 具体的には、教育委員会からの調査の内容を精選するとか、あるいは研修会や会議の持ち方等、精査を行っているところでございます。また、長時間勤務の調査も行い、産業医との面談ができる体制も整えているところでございます。 しかしながら、このいじめ・虐待に関しては、子供の声を聞くことが大切で、子供が話をしたいと思ったそのときに教師はどんなに忙しくても、忙しい状況にあっても子供と向き合って、子供から話を聞くことが大切と考えております。 |
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踏切をもっと渡りやすく 一方、踏切に関しては痛ましい事故も起こっております。①北鎌倉付近の踏切の安全性はどういうお考えですか。②踏切の安全性の確保は、ハード面、ソフト面を入れて、どうお考えですか。③あかずの踏切についてはどうお考えですか。この3点について、具体的な例を入れ、お答えください。 |
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(小礒一彦 都市整備部長からの回答) これらの踏切を改良いたしますには、鉄道事業者の了解が必要でございますので、今後、安全性の再点検、施工の方法、費用負担など、改善に向けた調整を行ってまいりたいと考えております。 (山田栄一 まちづくり景観部長からの回答) 踏切の安全性の確保について、JR東日本に確認いたしましたところ、ハード面では踏切内に非常ボタンの設置、踏切内の支障物を検知する三次元レーザレーダー方式による検知装置の導入、全方位警報灯などの設置を進めているとともに、ソフト面では踏切事故ゼロ運動キャンペーンを毎年実施して啓発を行っているとのことでございます。 今後は、JR東日本が行うキャンペーンにおいて高齢者や障がい者の方の踏切を横断する際は、周りの方々が手助けを行うなどの内容を盛り込むように要請していきたいと考えております。 次に、あかずの踏切についてはどうお考えですかという御質問についてお答えいたします。 北鎌倉駅周辺の踏切の遮断時間につきましては、JR東日本に対して、以前から短くしてほしいとの要請を行ってきました結果、現在は短時間で踏切が開くように調整しており、現段階ではこれ以上短縮することは危険であるとのことから、困難であると聞いております。 なお、超長期的な事業計画といたしまして、鎌倉市では神奈川県鉄道輸送力増強会議を通じて、JR東日本に対し、横須賀線の地下化の検討の働きかけを行っているところでございます。 |
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