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今期も2回目の質問になってしまいました。ことしの夏はとても暑く、40度を超え、お風呂に入っている状況と同じところもあり、熱中症で倒れられる方もたくさんありました。 そして、あるところでは水不足になる一方で、豪雨災害で困られたところもたくさんありました。7月には、姉妹都市である萩市が豪雨災害に見舞われ、とても心配でした。 では、6月の引き続き続くとのお約束どおり質問いたします。 1、災害時3姉妹都市との相互に介護者を送る覚書について 以上、明確なる御答弁をお願いします。 |
災害時3姉妹都市との介護者を送る覚書について |
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(嶋村豊一 防災安全部長からの回答) 萩市の豪雨災害につきましては、7月28日の発災当初から注視をしてまいりました。鎌倉市の対応は、発災翌日の7月29日の業務開始当初から情報収集を開始し、災害時における相互応援協定に関する協定に基づく応援可能業務について、防災安全部、健康福祉部及び消防本部で検討を始めたところでございます。 7月29日の午前9時に、萩市に1回目の電話連絡を行い、協定に基づく応援の用意がある旨を伝えたところ、萩市からは、被害状況の把握中であり、応援については検討し、後日回答するとのことでございました。 その後も、適宜電話連絡を入れるとともに、8月28日から29日にかけて、現地視察に出向いて、被災状況と今後の応援要請に関しての調査を行ったところでございます。 9月4日、午前に萩市から復興担当の職員が不足しているので、派遣について検討してもらいたいとの申し出があり、現在、担当部局で人選を含め、調整を行っているところでございます。 |
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(回答に対する千一の再質問) そして、介護が必要になった方はふえたはずですが、萩市としては、どのような対策をとったのかも教えてください。 それに関連して、昨日は防災訓練が議場で行われました。これは一例にすぎませんが、訓練なので、議会事務局の方たちが適切な対応を私にしてくださいましたが、いざ本番になりましたら、事務局の方たちもけがをされるおそれもあります。ですから、とっさのことなので、安全なところまで市長とはいえ、総務部長とはいえ、回りの議員さん方とはいえ、お近くにいられる方に助けていただきたいのです。これは一般に災害が起きたときは、誰とは言わず、弱い者の近くにいる方が助けるのは、私ばかりではなく当然だということを言いたいのです。いかがですか。 |
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(嶋村豊一 防災安全部長からの回答) 萩市との災害時相互応援協定につきましては、人員及び車両の派遣、資機材及び物資の提供、ボランティアのあっせん、被災者収容施設の提供など、多岐にわたっており、福祉の専門知識を持つ人員の派遣についても可能となってございます。 7月29日の第1回目の連絡の後、防災、福祉、消防など関係する部局において可能な支援内容について洗い出しを行ったところでございます。 7月31日に2回目の連絡を入れたところ、状況の把握中であり、今後職員の不足が予測されるので、応援の受け方についても検討するとの回答をいただいております。 8月7日に、第3回目の連絡を入れたところ、相互応援協定に基づく応援要請について検討を行っており、要請がある場合は連絡するとの回答をいただきました。 翌8月8日には、萩市から連絡があり、9月半ばから本格的な復興業務が開始されると想定されており、職員の応援要請の可能性があるとの情報をいただきました。 8月14日及び8月27日も連絡を入れましたが、前回と状況に変化はないとのことでございました。 先ほども申し上げましたとおり、8月28日から29日にかけて現地調査を行い、被災状況と今後の応援要請についての聞き取りを行ったところでございます。 次に、介護者に対しての萩市での対策でございます。 萩市内の特別養護老人ホームが浸水による被害を受けまして、入所者約50名と聞いておりますが、入所者は市内の施設間の相互協定と萩市の福祉部門の調整によって翌日、被害を受けていない市内の他の施設に分散して収容するとともに、県内から保護司等の応援を受けて対応したとのことでございます。 この分野での遠隔地からの応援は考えていないとの回答をいただいておったところでございます。 (松尾崇 市長からの回答) |
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虐待について 昨今では、障がい者虐待防止法ができましたが、その法律がどの程度使われているのかも疑問に思います。 全国で虐待などがあった件数を教えてください。また、どのような虐待があったのかも教えてください。 同様に、神奈川県下での虐待などの件数や内容も教えてください。そして、鎌倉市内での虐待・いじめなどの件数や内容を教えてください。鎌倉市内においては、それがわかった場合の対処の仕方も教えてください。 |
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(相川誉夫 経営企画部長からの回答) 平成24年度に寄せられました女性からのDV相談、これは全国では8万8,425件、神奈川県内では5,345件、本市では80件でございました。 配偶者等からの暴力には、その内容でございますけれども、殴るなどの身体的な暴力、言葉などによります精神的な暴力、生活費を渡さないなどの経済的な暴力などがございます。 本市の対応でございますけれども、相談があった場合に、その状況を十分に聞き取りまして、緊急性、危険性が高い場合には、関係機関と調整をいたしまして、女性保護シェルター等への一時保護などの対応を行っているところでございます。 今後も、こういうような件につきましては、十分関係機関と緊密な連絡をとって対応してまいりたいと思っております。 (梅澤正治 市民活動部長からの回答) 本市では、弁護士や社会保険労務士が相談を受ける労働相談等を毎月実施しておりますが、深刻な事例につきましては、国の専門機関である労働基準監督署を紹介するなど、問題の解決を図っているところでございます。 (相澤達彦 こどもみらい部長からの回答) 平成24年度におけます全国の児童虐待の新たな相談件数につきましては、種別の内容は発表されてございませんが、件数では、総数で6万6,807件でございました。また、神奈川県での件数につきましては、2,282件でございました。種別につきましては、体をたたいたり、体を傷つけたりしてしまう身体的虐待、二つ目が養育を怠り放置するなどのネグレクト、三つ目が暴言や夫婦間のDV等の心理的虐待、また議員紹介の性的虐待の四つに大別されますが、このうち、神奈川県では心理的虐待が1,063件で、全体の件数の46.6%を占めてございます。次いで、ネグレクトが647件、28.3%という状況でございます。 本市の状況でございますが、新たな相談件数につきましては167件ございました。種別では、ネグレクトが73件、43.7%、心理的虐待が68件、40.7%と、この2種類で総数の8割以上を占めている状況でございます。 また、このように児童虐待の対応でございますが、本市の場合は児童虐待の通告を受けた場合、その対応を緊急受理援助方針会議を開催して、まず48時間以内にお子様の安全確認を行ってございます。その後、児童相談所、警察、教育委員会、小・中学校など、要保護児童対策地域協議会を構成する関係機関と連携をしながら、その児童に合った適切な支援を行ってございます。 これまで新規のケースの場合を申し上げましたが、継続ケースにつきましては、先ほど申し上げました要保護児童対策地域協議会で構成する関係機関と定期的なケース進行管理会議を開催し、子供と保護者に対する援助方針を決定いたしまして、対応してございます。 (佐藤尚之 健康福祉部長からの回答) 同じく、神奈川県の件数は704件でございまして、類型別で申し上げますと、身体的虐待438件、ネグレクト198件、心理的虐待264件、性的虐待4件、経済的虐待171件となってございます。 本市の平成24年度におきます件数でございますが、5件でございます。類型別では、身体的虐待2件、ネグレクト4件、心理的虐待1件、性的虐待と経済的虐待はゼロでございます。 また、入所施設の従事者などによります虐待の全国の件数は151件でございます。類型別で申し上げますと、身体的虐待113件、ネグレクト16件、心理的虐待56件、性的虐待6件、経済的虐待4件でございます。 また、神奈川県の件数は17件でございまして、類型別で身体的虐待10件、ネグレクト2件、心理的虐待9件、性的虐待1件、経済的虐待1件でございます。 なお、平成24年度の鎌倉市の件数はゼロでございます。 続きまして、障がい者でございます。平成24年度の障がい者の虐待通報件数は、まだ全国の集計がまとまってございません。神奈川県におきましては199件で、その内容は、養護者による虐待が134件、障がい者施設従事者等による虐待が65件となってございます。 本市は、7件でございまして、その内訳は養護者による虐待が4件、障がい者施設従事者等による虐待が3件でございました。 障がい別で御紹介いたしますと、神奈川県は身体障がい者35件、知的障がい者108件、精神障がい者53件、その他が3件となってございます。 本市は、身体障がい者2件、知的障がい者が4件、精神障がい者が1件となってございます。 類型別で申し上げますと、同じく重複カウントとなりますが、神奈川県は身体的虐待110件、ネグレクト36件、心理的虐待91件、性的虐待6件、経済的虐待が38件となってございます。 本市は、身体的虐待1件、ネグレクト3件、心理的虐待3件、経済的虐待1件、性的虐待はゼロ件となってございます。 最後に、これらの対応についてでございますけれども、虐待の相談を受理した場合、虐待を受けた人の安全確認、虐待の事実確認及び世帯状況などの必要な調査を行いまして、当面の支援方針を決定いたします。 特に、複数の機関などがかかわる場合には、必要に応じてケース会議を開催し、情報の共有と支援策の役割分担などを行っております。さらに、生命の危機に瀕する虐待が認められる場合におきましては、緊急の措置といたしまして、虐待者との分離等の対応を行っております。 (宮田茂昭 教育部長からの回答) まず、いじめの実態につきましては、文部科学省が児童・生徒の問題行動等、生徒指導上の諸問題に関する調査というものを実施しておりまして、毎年その調査を実施しております。平成24年度の認知件数については、今まだ集計中ということでございまして、平成23年度のものでお答えをしたいと思います。 いじめの件数でございますが、小学校については、国が3万3,124件、県が2,006件、鎌倉市は19件でございます。 また、中学校につきましては、国が3万749件、県が2,278件、鎌倉市は35件でございました。ただ、国や県の件数につきましては、国公立、また私立の学校を全て合わせた件数でございます。本市は鎌倉市立の分でございます。 また、次に、いじめの内容でございますけれども、最も多かったものにつきましては、国や県、鎌倉市の小・中学校ともに、冷やかしやからかい、悪口やおどし文句、嫌なことを言われるといったことでございました。 続きまして、いじめがわかった場合の対応、対処等についてでございます。学校におきましては、いじめに関して情報を得た場合には、十分に当事者双方の話を聞き、迅速に対応するように努めております。その対応といたしましては、まず学校全体で指導・支援体制をつくって方針を定め、教職員間で共通理解を図り、チームにより全体で進めていく必要があると考えています。 また、家庭の理解・協力も必要であるということから、当事者双方の保護者に対しまして、丁寧に説明・報告・指導するよう、各学校には指導しております。必要に応じましては、関係機関との連携を図っていくこともございます。 |
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(回答に対する千一の再質問) |
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(安良岡靖史 教育長からの回答) また、御指摘のように、10年後、20年後を見据えた中で、子供たち一人一人がいじめは決していけないことであるという意識を持つことが大切であると考えております。 そのためには、日ごろから相手を思いやる、相手の気持ちに立って考える、そのようなことができるよう、望ましい人間関係づくりを教育活動の中で行っていくことが必要であると考えております。 教員は、日ごろから子供たちに声をかけ、そして子供から話を聞いたりしていくことで子供たちの様子を把握し、いじめを生みにくい学校づくりに取り組んでまいりたいと考えております。 このような取り組みを学校全体で今後とも取り組んでいくことが必要と考えております。 |
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河川などの防護柵について 河川に全部ふたをしろとは言いませんが、そこの状況によっては、寿福寺前の防護石とか、防護柵があるべきではないかと思います。これは、子供の通学路や自転車など、私が車椅子で通っても怖いものがあります。ぜひとも落ちないような防護柵をお願いしたいものです。いかがですか。 |
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(小礒一彦 都市整備部長からの回答) 防護柵などの設置につきましては、近隣住民の方の御理解が必要でございますので、地元の町内会などと調整をいたしまして、他の安全施設との優先順位を考慮しつつ設置してまいりたいと考えております。 |
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波打った歩道や車道と歩道の段差が大きく、幅の狭い歩道について |
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(小礒一彦 都市整備部長からの回答) 県といたしましては、高くなっているマウンドアップ型の歩道をなくしまして、白線やカラー標示に変更した場合につきましては、大型の自動車同士がすれ違う際に、車両が歩道に入り、歩行者が危険になることや、違法駐車が増加するため、現状では対応することが難しいとのことでございました。 県道の整備につきましては、継続いたしまして県に要望してまいりますが、あわせて県道と並行する鎌倉市道がある場合につきましては、バリアフリーの視点を取り入れた歩行者がゆっくり安心して歩ける道の整備につきまして、検討してまいりたいと考えてございます。 |
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鎌倉地域にも芸術館のようなホールを |
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(相川誉夫 経営企画部長からの回答) 今後、さらなる既存施設の有効活用を図りながら、施設に頼らない文化の振興、地域の活性化についても考えていきたいと、このように考えております。 |
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(回答に対する千一の再質問) 鎌倉市には、私のような重度の障がい者も議員としていられるくらいな人の大きさがあります。投票ばかりでなく、誰もが立候補できて、こうして議会で発言できるような仕組みづくりを国においても考えていただきたいものです。いかがですか。 |
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(宮田好朗 選挙管理委員会事務局長からの回答) また、公職選挙法では被選挙権があれば、誰でも立候補できることとなっていますが、議員御指摘のとおり、障がいのある方が立候補しやすい環境にはなっておりません。公職選挙法も7月の参議院議員選挙からインターネットによる選挙運動が解禁になるなど、時代に合わせて変わってきております。今後どのようなことができるのか検討してまいります。 |
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