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2011年も12月となって、クリスマスももう目の前になってまいりました。ことしは、3・11には、日本でも最大の震災が起こり、世界じゅうで不況のあらしが起こり、とまりそうにもありません。 日本では、国の対応はおくれているものの、民間の協力は盛んに行われております。特に、原発の怖さは初めての経験であり、収束がいつになるかわかりません。災害を受けられた方の前向きな姿勢に敬意を表したいと思います。 では、私のことし最後の一般質問を行います。
この3項目について、明確なる御答弁をお願いいたします。 |
車いす利用の来訪者について また、私の仲間が「車いすでバスに乗ろう」とブログに書いたところ、1カ月で50件以上の問い合わせがあったそうです。私も車いすで市内のバスに乗ろうとしたときに、一度も断られたことはありません。鎌倉市内のバス業者は3社です。それぞれの車いすでの利用者数を教えてください。また、車いすで利用できるバスの割合を教えてください。 今は、神社仏閣もできるところからバリアフリーにしています。そして、お店も徐々にバリアフリー化しています。また、多目的トイレももっと欲しいものです。より多くの車いす利用者が快適に来訪できるようにするために、鎌倉市としては、その一つ一つをどう考えられているか、総合的なビジョンをお示しください。 |
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(小礒一彦 市民経済部長からの回答) この神奈川県の入込観光客数調査では、車いすを利用された方の人数を推計する項目が設定しておりませんでしたことから、これまで車いすを利用された観光客の数は把握してございません。 なお、参考まででございますけど、可能な限り他自治体の状況も調査をいたしました。調査した範囲でございますが、車いすを利用される観光客数を把握している自治体はございませんでした。 (相川誉夫 健康福祉部長からの回答) 鎌倉市障がい者福祉計画では、「障がいのある人もない人も、だれもが一生にわたり、健やかで安心して地域で暮らせるまち」を将来目標と定めまして、その実現のためにバリアフリーのまちづくりの促進を施策の一つとして掲げております。その中で多目的トイレの整備や、歩道段差の切り下げなど、バリアフリー環境の整備に取り組んでいるところでございます。バリアフリー環境の整備については、現在策定中の次期障がい者福祉計画においても引き続き施策として取り入れまして、より多くの車いす利用者の方にも快適に来訪していただけるようなバリアフリーのないまちづくりを目指していきたいと、このように考えております。 |
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(回答に対する千一の再質問) 車いす利用者を多くするには、いろいろなことが考えられますが、そのようなバリアフリー対策について、総合的に市長と副市長のお答えをお願いします。 |
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(相川誉夫 健康福祉部長からの回答) 車いす利用の来訪者についての御質問の中で、段差等の引き下げに助成金などが出せないかというような御質問でございます。この御提案いただきました助成金などにつきましては、今の段階、研究課題とさせていただきたいと思います。 (兵藤芳朗 副市長からの回答) バリアフリーの環境を整えることは、議員さんもるる御指摘いただいています。大変重要な課題だと思います。まちづくりをするためにも、積極的に対応してまいらなければならないと思います。私も30数年来、車いす、または障がい者の方の外出するときの御支援といいますか、一緒に行動をともにさせていただいています。そういう中で、鎌倉市内、それから来訪先におきましても、やはりいかにあるべきかというのを思い知らされているところでございます。近年は、大変バリアフリーが進んで安心しているところでございます。ただ、どこに行っても、やはり気になるのが、まず駅舎の関係、それからトイレの関係、それから歩道等の幅員の関係、駅前だとか一部は改善されているところが多く見受けられますが、まだまだ全体には行き渡っていないという、そういう面でバリアフリーの町、鎌倉市としても積極的に行っていくのが、まちづくりの基本的な考えではないかと考えております。 (松尾崇 市長からの回答) |
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3・11のようなことが鎌倉で起こったときの要援護者対策とその流れ まず、津波が引き、どこに運ばれていくのでしょうか。要援護者ですから、介護が必要です。その中を、どのような方が、どこに運んでくださるのかを知りたいのです。もちろん、私で例えるならば、この電動車いすもなくなり、音声キーボードもなくなることを前提に考えなければなりません。当然、電気もなくなるわけですから、電気の必要な方はどうすればよいのでしょうか。そして、一時的に助かったものの、その後が大変です。健常の方でさえ亡くなっているか、または要援護者になります。一時的に高いところに逃げられたとしても、それからが大変です。まず、津波が引いてからの2日間はどこに運んでくださるのかが問題です。そういう方たちは、どこに運ばれるのでしょうか、教えてください。 そして、2日間がたちました。そのとき介護してくださる方の確保はどうするのでしょうか。2日もたてば姉妹都市及びその他の都市、災害を受けていない都市に運んでくださると思います。今、姉妹都市における災害時の要援護者の受け入れ体制はどのようになっていますか。上田、足利、萩の3市が姉妹都市です。この3姉妹都市とは、介護者を相互に送る協定が結ばれてはいますが、しかし、要援護者を相互に送る協定はいまだ結ばれていません。一日も早く結ばれることを希望いたします。 そして、その後の要援護者人数もふえるわけですから、そこでの介護者の確保はどうなるのでしょうか、教えてください。 大震災の場合、期間がかなり長くなると思われますが、その場合も想定して教えてください。 |
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(嶋村豊一 防災安全部長からの回答) ミニ防災拠点には、発電機の備蓄はございますが、燃料調達までの時間が現在課題となってございます。その他、避難所運営の中で要援護者に対するケアについて定めてございます。これらの対応は、いずれも日ごろからの訓練が大切であり、地域の皆さん方と定期的な取り組みを持続していく必要があると考えてございます。 次に、津波が引いてから2日間の要援護者の御質問でございます。津波が引きましたら、自宅またはミニ防災拠点で避難生活を開始されます。高齢者、障がいの方など、ミニ防災拠点での生活が困難な場合には、2次避難所へ移動していただきます。こうしたケースに備えまして、2次避難所として障がい者施設、高齢者施設との間に受け入れ協定を締結しているところでございます。今後は、施設との訓練も重要であると認識しているところでございます。 (相川誉夫 健康福祉部長からの回答) 今後、意見交換の場として高齢者施設などが参加しております社会福祉協議会の施設部会に協力を求めまして、今後、意見交換をしていきたいと、こういうふうに考えております。 (嶋村豊一 防災安全部長からの回答) 長期化に伴う対応としましては、広域的な救援を行うこととなるというふうに考えてございます。 |
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(回答に対する千一の再質問) 多目的トイレなどの簡単な設備のついたものも欲しいものです。鎌倉市としては小・中学校を避難所としているとお聞きしましたが、このようなことをどう考え、どう対策をとりますか、部長のお答えをお願いします。 要援護者の防災対策について、総合的に市長と副市長のお答えをお願いします。 |
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(嶋村豊一 防災安全部長からの回答) 市内の各ミニ防災拠点には、災害時用の組み立て式の多目的トイレが1基備蓄をされてございます。災害時には、必要に応じて使用することとなってございます。避難所における災害弱者対策につきましては、東日本大震災の教訓も含めまして、今後とも充実を図りたいと考えてございます。 (兵藤芳朗 副市長からの回答) 前段、部長からも御答弁させていただいていますが、東日本大震災の教訓を生かしまして、事前に援護が必要な方の情報をできるだけ把握いたしまして、災害時には迅速さに加えまして、きめ細かな情報提供、また議員さんからの御質問にもございますように、避難所等の環境の整備、この辺については重要な課題と認識しているところでございます。 (松尾崇 市長からの回答) |
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北鎌倉駅のバリアフリー化及び大船駅東口のエレベーターについて 西口はエレベーターもでき、ペデストリアンデッキにはエレベーターもついております。しかし、難点が一つあります。西口のエレベーターのわきの多目的トイレがとても汚く、あれでは使おうとしても使えません。来訪されている方にも恥ずかしいものがあります。もっときれいにしていただきたいのですが、他のトイレ、例えば、モノレール駅横やJR鎌倉駅東口の多目的トイレも含めて、答弁をお願いします。 もう一つは、北鎌倉駅は以前からバリアフリー化すると言っていて、いまだ一向に変わっていませんが、どのようになっているのでしょうか、教えてください。 |
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(高橋洋 拠点整備部長からの回答) 次に、大船駅西口のトイレについてですが、大船駅は駅利用者の多いことから、トイレの利用者も大変多く、御指摘のトイレが汚いという点に関しましては、現在1日2回の清掃になっておりますが、今後は3回にふやし、より清潔なトイレになるよう、維持管理をしてまいりたいと考えております。また、トイレを清潔に利用していただくよう、いつもきれいに使ってくださってありがとうという標語を掲示し、トイレ利用者のマナー向上に努めていきたいと考えているところでございます。 (相澤千香子 環境部長からの回答) また、公衆トイレを清潔に保つためには、使う方のマナーによるところも大きいというふうに考えておりまして、ただいまの大船駅西口のトイレと同様に、いつもきれいに使ってくださってありがとうなど、利用者のマナーの向上を図る掲示をすることで、利用者の理解・協力を得ながら、公衆トイレをより清潔に保つようにしてまいりたいと考えております。
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