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早いもので今年も9月になってしまいました。今年の夏は猛暑で、温暖化が波を打ちながらも進んでくるのがわかります。今日の天気はといえば、代読なのでわかりませんが、今回は市長部局が行った鎌倉市で初めての事業仕分けについて反省点も含めてお尋ねしていきたいと思います。 鎌倉市の事業仕分けについて、1、なぜ今年は仕分けが必要だったのか。2、仕分けの目的について。3、仕分けした事業はなぜどうして選んだのか。4、この仕分け人で適切なのか。5、仕分け人の差別的文言。6、仕分け人のアンケート調査について。 事業仕分けにつきましては同僚議員が既に質問していますが、重要な問題ですので、私の立場でお尋ねいたします。市長初め理事者の皆様には、明確なる御答弁をお願いいたします。 |
なぜ今年は仕分けが必要だったのか 鎌倉市においては、一部の事業を予算化する前に今年の仕分けを行ったわけですが、なぜ今までやらなかった仕分けをやるようにしたのかわかりません。また私は福祉関係の仕分けを傍聴させていただいたのですが、その仕分けの仕方が随分おかしいものであることに気がつきました。そのようなものがなぜ今年は必要だったのかと思います。いかがですか。 |
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(瀧澤由人 経営企画部長からの回答) |
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(回答に対する千一の再質問) 行政の限界を考えることと、職員の意識づけをするとか市民の行政への関心を高めるなど、その必要性と目的が違うのでおかしく思います。どのようにこの2つの項目を同じ仕分けの中で考えたらいいのかわかりません。整合性がとれていないのは、おかしいと思います。そこのところを教えてください。 |
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(松尾崇 市長からの回答) |
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(回答に対する千一の再質問) 1、なぜ今年は仕分けが必要だったのか、2、仕分けの目的について。1と2の整合性のことです。今、市長は1の整合性のことだけをおっしゃったようです。私は1と2の、2つの項目の整合性がとれていないということをお聞きしたかったのです。いかがですか。 |
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(松尾崇 市長からの回答) この事業仕分けによりまして、職員の意識改革を図ったり、市民の行政に関する関心をより多く持っていただくことも、より効率的な行政運営を実現していく上で大変重要な要素であると考えておりますので、財源の有効活用につながると考えています。 |
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仕分けの目的について 私が考えるにあたり、それぞれの事業を運営する担当部署はそれぞれの立場で有効的に市民の財産である税金を使ってきたように今までは思われますが、なぜ今年は仕分けなどああいう形でやったのかがわかりません。御説明をお願いします。 |
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(瀧澤由人 経営企画部長からの回答) |
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(回答に対する千一の再質問) 行政の限界を考えることと、職員の意識づけをするとか市民の行政への関心を高めるなど、その必要性と目的が違うのでおかしく思います。どのようにこの2つの項目を同じ仕分けの中で考えたらいいのかわかりません。整合性がとれていないのは、おかしいと思います。そこのところを教えてください。 |
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(松尾崇 市長からの回答) 厳しい行財政環境が続く中で、現在行っているすべての事業を今後もこれまでのやり方のままで継続して行政が担っていくというのは財政的にも限界があることから、すべての事業について担い手の見直しや、制度の改善、適正な経費の見直しを行うことにあり、限りある財源を有効活用することを目的としているものでございまして、整合性がとれているものだと考えています。 |
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(回答に対する千一の再質問) 1、なぜ今年は仕分けが必要だったのか、2、仕分けの目的について。1と2の整合性のことです。今、市長は1の整合性のことだけをおっしゃったようです。私は1と2の、2つの項目の整合性がとれていないということをお聞きしたかったのです。いかがですか。 |
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(松尾崇 市長からの回答) この事業仕分けによりまして、職員の意識改革を図ったり、市民の行政に関する関心をより多く持っていただくことも、より効率的な行政運営を実現していく上で大変重要な要素であると考えておりますので、財源の有効活用につながると考えています。 |
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仕分けした事業はなぜどうして選んだのか. |
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(瀧澤由人 経営企画部長からの回答) |
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(回答に対する千一の再質問) 3,000以上もある事業の中から、30強の事業を選んだのですが、福祉関係や子供関係、教育ですね、それらがとても多かったように思われます。市長は教育、福祉に力を入れてくださるとのことで、とてもうれしい限りです。それならばなぜ御自分の目で一つ一つを見て検証し、御自分の考えを信じ確立しなかったことも不思議です。たとえ参考とはいえ、その必要があったのでしょうか。それも担当部の部長の意見を聞かずに、なぜこういう方法を取られたのですか。 |
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(松尾崇 市長からの再回答) |
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(千一からの意見) 市長も、ここにいられる議員の皆様も、そして国会議員の方々も選挙で選ばれ、活動させていただいているのです。それの根幹の選挙に、このような不公平なことがあり、とてもおかしいと思います。 |
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この仕分け人で適切なのか そして仕分け業者がその事業の経過や本質的な目的がわかってなく、何年もかかって担当部署がそれを利用する市民とともにつくってきた事業を、事業説明なども含めてたったの30分で結論化してしまうのは、たとえ参考だとは言えおかしなものだと思います。 例えば、高齢者の入浴助成の事業では、健康に生きるにはプールでも同じだとかという、本質論を欠いた意見が仕分け人から出て、仕分け人は鎌倉市におけるその経過や本質的なものがわかっていないのが目につきました。なぜこの仕分けに、その事業の利用者を入れなかったのかもおかしなものです。もっと基本的に考えるなら、仕分け業者でなく市長部局は、市民から選ばれた市議会の力をかりるべきではないでしょうか。 消費税込み154万7,700円もかけ、鎌倉市のことを知らない人を連れてくるよりも市民から選ばれた市議会議員やその事業の有識者及び利用者などから構成する仕分け人ならば随分納得のいくものであり、また時間も30分などという短時間で結論づけるものではなくその考えを聞くというものにすればいいと思います。国の仕分けと鎌倉市の仕分けとは本質的に違うものだと思います。いかがですか。 |
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(瀧澤由人 経営企画部長からの回答) |
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(回答に対する千一の再質問) あまりにも構想日本が鎌倉市の地域性や独自性を知らないので、これだけのお金を使ってそちらのほうを仕分けして不要にしたいくらいです。来年からは仕分けというのをやるにしても別の方法をとってもらいたいものだと思います。いかがですか。 |
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(松尾崇 市長からの回答) 今回、初めての試みでもございまして、外部の幅広い視点から本市の事業について評価をしていただくことに主眼に置きまして、多くの実績とノウハウを有する構想日本に委託をしました。さまざまな御意見もいただいているところでございまして、今後事業仕分けを行う場合には他市の事例等も参考に、市民参加等も含めた効果的な手法というものを検討してまいりたいと考えています。 |
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仕分け人の差別的文言 2つ目は市民の皆さんの御負担という言葉ですが、そういう気持ちなら福祉制度そのものを否定することになります。仕分けだからといってどんなことを言ってもいいものでしょうか。こういう考え方が差別を呼び、ノーマライゼーションの社会をつくりにくくするものだと思います。いかがですか。 |
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(瀧澤由人 経営企画部長からの回答) また福祉事業に限らず、すべての事業の財源には市民の皆様からお預かりしている税金が充てられていることから、仕組みとして支出が減れば、その結果、市民の皆様の御負担が減るということを伝えたかったものということを聞いておりまして、福祉制度そのものを否定する趣旨で発言したものではありません。 |
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(回答に対する千一の再質問) しかし、この不幸という言葉を聞いて、介護を受けている方は、私も含めて不快に感じ、傷ついたことは確かです。もしもあなたが何々だから不幸ねとまじめに言われ、それをそのまままじめに受け止めたらば、だれでも不快を感じ、傷つく人が多いと思います。こういうことに気がつかないこと自体が怖いのです。 介護は受けたくて受けている方などだれもいません。そこに負担という二文字が出てくることこそおかしいのではないでしょうか。もしあなたが介護を受けたくなくても受けざるをえなくなって、それが負担だと言われたらどんな気持ちがしますか。税金とは助け合いの精神からあるのだと思います。道をつくり、ある時には建物をつくり、下水道を整備し、自然保護もやり、その中に福祉制度もあり、そして介護制度もあります。それを負担というなら、税金を使うものは全部負担になってしまいます。もし福祉制度や介護制度だけを負担だというのなら、弱者切り捨て以外の何者でもありません。それも怖い一つなのです。いかがですか。 |
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(兵藤芳朗 副市長からの回答) ただ、話をする場合、相手の立場を十分考えて発言すること、これは話をする場合の基本的なルールだと思っております。ですから、その辺については、そういうルールにのっとって話をすると、発言をするというのはこれは我々は考えていかなければいけないというふうには思っております。 (松尾崇 市長からの回答) 今後も、性別や年齢、そして介護や障がいの有無などにかかわらず、どのような人も当たり前に社会の中に参加してともに支え合える地域社会の形成を目指して、本市としても努力をしてまいりたいと考えております。 |
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(回答に対する千一の再質問) 御成小学校の障がいのある児童のことを6年間見てきました。1年生の算数の時間は、隣の子が自然と手伝っていましたし、6年生の運動会のときも当たり前に車椅子を押していました。その子の友達が。それがノーマライゼーションだと思います。そこに不幸な子だとかそういう言葉が入りますか。 |
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(熊代徳彦 教育長からの回答) 鎌倉市内のすべての小学校、中学校25校、今、千議員のおっしゃったとおり、障がいがある、ない、全く関係ございません。すべての子供が同じように一つの学校の中で過ごしている。それが自然の姿でございまして、やはりそこに教育があるというふうに思います。もしそうでなければ、そこに教育は存在しないと言えると思います。したがって不幸であるとか不幸でないとかそういう言葉は存在しないと、そのとおりでございます。 |
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仕分けのアンケート調査について 仕分け人ですらその内容をわかっているとは思えない、と傍聴していて私はつくづく感じました。それをアンケートという形で決めてしまうのはとてもおかしいと思います。私としてはこういうやり方の仕分けは到底納得いくものではありません。来年からは仕分けをするにしても、もっと別の方法でやってほしいと思います。いかがですか。 |
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(瀧澤由人 経営企画部長からの回答) |
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(回答に対する千一の再質問) あくまでも一参考意見に過ぎないのですね。仕分けもアンケートも明確にお答えください。 |
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(松尾崇 市長からの回答) あくまでも一参考意見にすぎないのですねという御質問でございますが、事業仕分けもアンケートにつきましても今後の事業の方向性を判断するための検討材料の一つであると考えております。 |
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千さんから |
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