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早いもので、ことしの春も終わりかけております。私も3期目の2年目になってしまいました。しかし鎌倉の福祉は、他市、先進市と比較すれば徐々にはよくなりつつも、まだまだです。福祉の推進を目的に議員になった私は、国の法律をも変えさせるような気持ちでまた地道に議員活動を行いたいと思います。 では、次の7項目について質問させていただきます。1、波打つ歩道について(特に私有地の駐車場の前など)。2、横断歩道を渡る自転車について(特にスクランブル交差点では)。3、災害時の高齢者、障がい者の救助体制について。4、要介護者の災害時における介護者の三姉妹都市における相互派遣について。5、ヘルパーさんの賃金体系について。6、職員適正化計画と現場の状況について。7、必要な専門職の配置について。市長を初め理事者の皆様には明確なる御答弁をお願いいたします。 |
波打つ歩道について(特に私有地の駐車場の前など) そのようなところを含めまして波打つ歩道は、足の弱っている高齢者、ベビーカー、車いす利用者などには怖いというか、危ないものがあります。そのような歩道が市内には幾つもあります。それは遠くから来られる来訪者の方にも言われました。なれている私でさえ、そのような歩道は走りにくく、首を痛める原因になります。それゆえ歩道のない道に入ることもあります。私有地駐車場の前の歩道に関しても何らかの工夫が必要だと思います。 市長は以前の一般質問において車いすに乗ってくださるとのことでした。それはイベント的だけではなくて、例えば月に1回でも、至るところをなるべくタイヤの小さな車いすに乗りあちこちと自走で動き回り、いろいろ体験していただきたいと思います。早急に直すことはできなくとも、段差がないことだけが道路でのバリアフリーではありません。それは目の御不自由な方の点字ブロックはもちろんのこと、信号のあり方にもかかわります。いかがですか。 |
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(山内廣行 都市整備部長からの回答) しかし、マウントアップ型は歩道と車道との段差が約20センチと比較的大きいため、私有地の駐車場の前などでは車両の出入りのために歩道を部分的に切り下げる必要があり、議員御指摘のとおり結果として歩道が波打つ状況が出てきております。そうしましたことから、現在制定されております移動円滑化整備ガイドラインでは、歩道と車道との段差が約5センチと、比較的小さいセミフラット型が基本構造として示されております。早急に問題を解消することは難しい状況ではありますが、今後、歩道の整備や改修をする際には、できるだけこのセミフラット型を基本として採用し、高齢者や車いす利用者等、だれにとっても優しい歩行空間とするよう努めてまいります。 |
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(千の再質問) |
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(松尾崇 市長からの回答) |
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横断歩道を渡る自転車について(特にスクランブル交差点では) |
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(山内廣行 都市整備部長からの回答) 市といたしましても、これまでも警察を初め交通安全団体等と連携し、安全な自転車利用の啓発に努めてきておりますが、引き続き自転車利用のマナー向上の啓発活動に取り組むとともに、特に歩行者通行量の多い市役所前交差点や鎌倉駅入り口交差点について、指導・取り締まりの強化を警察へ要請してまいります。 |
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(千の再質問) 横断歩道を渡る自転車について、市長はどう考えられ、どうしたらよいと思われますか。 |
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(松尾崇 市長からの回答) 手軽で環境に優しい乗り物ということで、自転車の利用が大変進んでいるというふうに思います。それとあわせて、マナーに関する指摘というのも多くなっているというのも現実であるというふうに思います。これまでもマナー向上のために啓発活動を、警察を初め交通安全団体と連携して取り組んでまいりました。高齢者、子ども、身体障がい者の皆さんだれもが、交差点や歩道を安心して利用できる交通環境の整備は重要であるというふうに考えておりまして、これまで以上にマナーの向上の啓発活動に取り組んでまいりたいというふうに考えています。 |
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災害時の高齢者、障がい者の救助体制について |
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(酒川学 防災安全部長からの回答) しかしながら行政による避難の支援には限界がありますので、平成20年度から登録の際に、避難を支援する方についてもあわせて登録していただくようにしております。また、一部の地域から順次登録された個人情報を地元の自治・町内会長等に情報提供を行っております。さらに今後は、地域の自主防災組織で行う防災訓練などの際には、災害時要援護者の避難等についても行うように呼びかけてまいります。 なお現在の登録者数は1,223名で、登録をふやすために、引き続きまして「広報かまくら」やホームページなどにより周知を図るとともに、自治・町内会や地区社協の会合、また福祉団体との懇談会などを通じて登録の呼びかけを行っていき、また、健康福祉部と連携しまして、健康福祉部からの通知に登録案内を同封するなど、制度の周知についても工夫してまいります。 |
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(千の再質問) 他市では障害者手帳などを持つ方をすべて要援護者として登録されている市もあるとのことです。高齢者、障がい者を合わせると、鎌倉市の要援護者は1万人ぐらいだと推定されます。プライバシーを守るという点では登録制度はよいと思われますが、いざというときのことを考えるととても心配になります。市長はどう考えられますか。 |
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(松尾崇 市長からの回答) 障害者手帳をお持ちの方の中には、他人に知られたくないという方もいらっしゃるというふうに考えます。こうした方々の意思も尊重する必要があるというふうに考えています。自発的な登録をふやしていけるよう、しっかりと周知をしていくということで努めてまいりたいというふうに考えているところです。 |
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要介護者の災害時における介護者の三姉妹都市における相互派遣について そこで考えたのが、ある程度離れている姉妹都市との間に、阪神、新潟などのような災害が起きたとき、お互いに介護者を送り合えるようにしておく相互協定です。そして、前部長から石渡徳一前市長に話が上げられ、関係者各位の御努力により、まず足利市との協定が結ばれ、その翌年からは現部長のもと上田市で協定が結ばれ、今年度の5月には松尾崇現市長が萩市との協定を結び、これで三姉妹都市との協定が全部結ばれました。これはとてもうれしいことであり、関係者各位にはとても感謝しております。 ここで質問いたします。それぞれの各市での体制のあり方はどうなのか、また、これからの課題はどのようなものがあるのか教えてください。 |
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(石井和子 健康福祉部長からの回答) それぞれの市におきましては、市と各社会福祉施設との連携体制などが異なっております。また、市ごとに体制整備を図っていくことが必要でございます。それから、派遣の際のボランティア保険への対応など、解決すべき課題がございます。現在、鎌倉市におきましても、災害時にボランティアセンターとなります社会福祉協議会など関係機関との話し合いを行っておるところでございます。今後は、こうした体制を整備いたしまして課題を解決し、災害が発生いたしましたときに迅速な行動ができますよう取り組んでまいります。 |
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(千の再質問) 市長は、市議会議員時代に新潟の震災にも行って見てこられたとか聞いております。松尾市長で三姉妹都市の最後の萩市との協定が結ばれました。災害はないことがベストです。それも含め、松尾市長のお考えをお聞かせください。 |
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(松尾崇 市長からの回答) 災害時には、行政間の協力はもとより、市民同士の助け合いが必要であるということは言うまでもありません。今回の社会福祉施設等の専門職や、技術がある職員の応援もその一つでありまして、大変有意義なことであるというふうに認識をしています。今後もさまざまな課題についての応援体制を姉妹都市との間で協議をしてまいりたいというふうに考えています。 |
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ヘルパーさんの賃金体系について また、大手のある事業所などは純利益が前年度の7倍以上もありながら、契約のヘルパーさんに払われる時給は 10円から40円ぐらいしか上げていません。そして国は、ヘルパーさんに払われる賃金が安いのでそれに対する対策を打ちましたが、それがヘルパーさんに全部渡っているかも疑問に思われます。利用者さんから見れば、よりよい介護を求めています。それが会社のもうけにばかりいき、ヘルパーさんは少なくて、それぞれのヘルパーさんは一生懸命やってくれているにしろ、少ない人数でやるのですからヘルパーさんは疲れます。疲労が過労に変わるわけです。腰が痛いとか言われると、やってもらうほうもつらいものがあります。その悪循環は続きます。 介護保険にしろ、障がい者の支援にしろ、国や市の税金など公的なお金が使われています。それを大手の事業所が株式会社形態でやり、多くの純利益を上げています。それで、それがヘルパーさんの賃金には余りにも反映されない、この制度に疑問を持ちます。これは国の法律ですが、余りにも現場を知らない方がつくったものだと思われます。市としてはどう考え、国に対しても、市独自でもどのような対策をとられるのか、その方向性をお聞かせください。 |
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(石井和子 健康福祉部長からの回答) 現在、国では処遇改善に向けての施策に取り組んでおりまして、平成24年度からの制度改正におきましては、さらに効果的な対応策が講じられるものと期待をしております。国の実施する施策がきちんと働いている方の賃金の上昇に結びついているかどうかを注視しつつ、市としても何ができるか研究してまいります。 |
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(千の再質問) 市長のマニフェストの中には、これに類することも載せられています。市長はどのような方策をとっていくおつもりかをお聞かせください。 |
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(松尾崇 市長からの回答) 介護の仕事をされている方の賃金水準は大変低く、全国的に早急な対応が必要であるというふうに認識をしています。そうしたことから、国におきましても処遇改善のための施策がいろいろと取り組まれているところではございますので、こうした施策がしっかりと働いている方の賃金に結びついているのかということを注視しながら、鎌倉市としても何ができるかということをしっかりと研究をしてまいりたいというふうに考えているところです。 |
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職員適正化計画と現場の状況について そして障がい者関係の団体のある人からは、障がい者福祉課の職員を2倍にしろという声も聞きました。お隣の逗子市から比べても職員1人当たりの障がい者数は2倍以上です。その上、一人ひとりの相談は事務的にできることではありません。そして昼間の対応が多いのでしょうか、いつもそういった福祉関係の課は残業も多く、10時から11時までやっている職員の方もいるとかお聞きいたします。職員が市民一人ひとりのことを考え対応を頑張っているのだなとは思いますが、人数が少ないため、対応が遅くなったり、煩雑になったり、また残業時間が多くなったりしているのもわかります。市長も福祉には力を入れなければと言っていることが、あらゆるところから聞こえてきます。 鎌倉市は、景観部や世界遺産など他市にはないセクションがあります。それも入れて職員の人口割りだけで考えたら、しわ寄せの来るところは多く出るのではないでしょうか。職員の適正化とは何かをもっと考える必要があると思います。一部の課の人に過重労働させることは、市民へのサービス低下に即つながります。弱い人を助けるのが行政の第一の仕事ではないでしょうか。そこの職員を一律に何人と決めることは適正化ではないと思います。いかがですか。 |
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(瀧澤由人 経営企画部長からの回答) 本市の障がい者関係の事務に従事する職員数、これを他市との比較につきましてですけど、職員1人当たりの障がい者数によりまして比較してみた場合、御指摘いただきましたように、本市における職員1人当たりの障がい者数は約450人、逗子市の場合は約200人と2倍以上となっております。ただ、これを近隣6市、藤沢や横須賀などを含む6市で比較した場合においては、本市は中位に位置しておりまして、決して他の市と比較しまして、職員が著しく不足しているというふうには受けとめておりません。 しかしながら障がい者関係の職場においては、近年たび重なる制度改正によりまして、業務量が非常に増大しております。また、きめ細やかなサービスの提供に努めております結果、時間外勤務がふえているという実態については認識しておるところであります。今後も制度改正が予定されていることから、職場の実態把握を行いまして、業務の量と内容に見合った適正な職員の配置に努めていきたいと考えています。 |
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(千の再質問) 現場の状況は既に市長もお知りになっているとは思いますが、これからの対策をどうなさるのか教えてください。 |
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(松尾崇 市長からの回答) 各課の業務量や時間外勤務等の、職場の実態把握を行い、業務の量と内容に見合った適正な職員配置を行うことが、私は職員数の適正化であると考えております。今後も市民サービスの低下を来すことのないよう現場の実態を十分に把握をいたしまして、職員の適正配置に努めてまいりたいと考えております。 |
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必要な専門職の配置について 特に1階の市民との応対が多いセクションには、必要に応じてそのような方の配置が適切ではないかと思われます。オールマイティーに何でもできる方を育てるのも大切ですが、専門職の方を必要なところに配置するのも市民サービスにとっては有効な手だてだと思います。いかがですか。 |
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(小村亮一 総務部長からの回答) |
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(千の再質問) 副市長には福祉関係を主に、また、市長には福祉も含めた全体の専門職をどう考えられているのかを教えてください。 |
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(兵藤芳朗 副市長からの回答) (松尾崇 市長からの回答) |
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