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今年度最後の一般質問になってしまいました。来年度はとても財政が厳しいと聞いております。しかし、重度障がい者施設の小さき花の園や、昨年できた身体と知的複合の重度障がい者グループホーム、また障がい者の作業所などなど、命がかかわっている生活に関係のあるものは大変です。それは削りようもありません。原局の皆様は、そこは御理解のほど、よろしくお願いいたします。 |
段葛と八幡宮について 以前、市長のお友達の身障のボランティアをやってくださっていた方も、あそこは本当に困るんだよなあと言っていました。また、別の方からは、桜の咲いているときに、車いすで行っても、桜を見ることもできずに帰ってくるとも聞きました。私のような電動車いすでは、あの階段を2段上げるのに力のある男性が5人がかりでも大変です。何とかできないものでしょうか。 さい銭箱は下にもあります。そして社務所に行けば手動の車いすも何台かはあります。しかし、それは八幡宮から見た都合のよい配慮としか思えません。遠くから来られる車いすの方や、また八幡宮が世界遺産ともなれば、信仰だけではなく、研究の立場からも見られるわけです。ですから、車いすでも本殿へ行けるルートを確保してほしいのです。 以上、二つについて、市長及び理事者側の働きかけをどのようにするかお聞かせください。 |
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(高橋洋 都市整備部長からの回答) 市としては、高齢者や障がい者の方々などがどこでも安心して通行できるよう、ユニバーサルデザインの考え方に基づく施設整備をさまざまな場所で行っているところです。しかしながら、鶴岡八幡宮からは、信仰上の形態を守っていく考え方が示されている状況であり、御理解いただきたいと思います。 (相澤千香子 市民経済部長からの回答) 市といたしましては、鎌倉への来訪者、市民だれもが安全で快適に観光を楽しめる町にしたいと考えておりまして、バリアフリーの施設をふやしていきたいと考えております。 再三のお尋ねで大変恐縮でございますが、指摘の八幡宮本殿への車いすで行けるルートの確保につきましては、再三鶴岡八幡宮にお尋ねしております。本殿への車いすでの参拝については、介助者をつけて安全に注意して参拝していただきたいというお答えです。 今後も引き続き、八幡宮にスロープの設置など、車いすで本殿まで行くことができるルートの検討をお願いしていきたいと思っております。 |
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(回答に対する千一の再質問) これは定期的に鎌倉市と八幡宮が話し合いの場を持っていく必要があると思いますが、いかがですか。また、市長はどういうお考えですか。 |
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(相澤千香子 市民経済部長からの再回答) (松尾崇 市長からの回答) |
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市長も車いすに乗って 例えば、道路の斜めなどは私も提案しますが、やはり車いすに乗っていただき、御自分で動かされ、経験したほうが、よりよいバリアフリーができると思います。市長は自転車に乗り、坂道など動かれています。鎌倉に住む車いす利用者のためにも、鎌倉に車いすで訪れる人のためにも、ぜひとも車いすに乗って自走で動き回っていただきたいのです。それが鎌倉市バリアフリー化のため、また車いすでも表に出ようとする方を多くするためにもなると思います。ぜひともよろしくお願いいたします。腕の力がつきますよ、いかがですか。 |
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(松尾崇 市長からの回答) 車いすに乗って、市内を動き回るということは、道路の段差や危険性、標識や案内板の位置など、車いす利用者の視点からまちづくりを考えていく上で大変意義のあることだというふうに思います。 私自身が車いすを利用している方々の不便さや、不安感などを実際に体験することで、ふだんは気づかない、バリアやまちづくりの視点を改めて認識したいと思います。だれもが暮らしやすい地域づくり、まちづくりを目指して、車いす体験を試みてまいります。 |
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今の選挙制度と呼びかけについて 選挙管理委員会は、この3カ月の間に、国の総務省にどういう働きかけをしましたか。また、市長がそういう人がいることは選挙期間中に知ったことで、ビラをつくるときは、頭になかったのではないですか。私としては、選挙をしたくても、選挙に行けない、家からも出られない方が必ず投票に行きましょうと書かれていることを読まれたら、大変に酷なことだと思います。 私の持っている市長の候補のときのビラは、ポストに投函してあったものです。私がもし選挙に行けない、家からも出られなかったならば、随分つらいものでしょう。いかがですか。 |
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(小村亮一 総務部長からの回答) 選挙制度の改正要望につきましては、神奈川県市選挙管理委員会連合会において、県下の選挙管理委員会の要望を取りまとめて、最終的には全国の連合会で集約し、国に要望がなされるということになっております。 そこで、平成22年度におきましては、全国連合会から国に対して、正式に要望が提出されることとなっておりますので、その動向を見据えていきたいというふうに考えております。 (松尾崇 市長からの回答) 投票したくてもできないという方に大変残念な思いを、つらい思いをさせてしまったということについて残念に思うところでございます。選挙は、民主主義の基本でありますので、選挙権を持つすべての人に投票の機会が確保されるということは、当然重要なことであるというふうに思います。投票所施設の見直しや、期日前投票所の増設などの投票環境の改善を選挙管理委員会とともに進めてまいりたいというふうに思います。 |
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(回答に対する千一の再質問) 具体的に、全国の選管は総務省に対してどのような要望をしているのですか。市長が残念と言った意味はどういう意味ですか。市長自身は、今の選挙制度の中で表に出られなく、投票に行きたくても行けない方にも、必ず投票に行きましょうというチラシをまいたことになりますが、悪いとは思わないのですか。 |
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(小村亮一 総務部長からの再回答) (松尾崇 市長からの再回答) |
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(千一からの意見) 市長も、ここにいられる議員の皆様も、そして国会議員の方々も選挙で選ばれ、活動させていただいているのです。それの根幹の選挙に、このような不公平なことがあり、とてもおかしいと思います。 |
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砂浜の多目的トイレについて |
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(相澤千香子 市民経済部長からの回答) 前回お答えいたしました9月定例会以降、海岸管理者である神奈川県と費用負担を含め、協議いたしました。県の考えとしては、スロープ設置に対する支援の補助制度はまずないということ、また、県としては現在、海岸侵食対策事業に力を入れており、スロープの設置に県が負担することは難しいという、そういうお答えでした。しかし、市といたしましては、今後も海岸管理者である神奈川県と協力して整備できる協議を続けまして、海岸の公衆トイレ1カ所でもスロープを設置していきたいというふうに考えております。 |
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(回答に対する千一の再質問) 市長は、この二つの多目的トイレについて、どういうお考えですか。 |
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(松尾崇 市長からの回答) 鎌倉の魅力ある海をどなたでも楽しんでいただけるように、海岸の公衆トイレについても、ユニバーサルデザインであることが必要だと思っています。車いすで、道路上から海岸の公衆トイレに行けるようなルート確保については、スロープを設置する構造になっていない二つの公衆トイレを含めまして、今後とも実現に向けて努力をしてまいります。 |
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