1.やっとついた鎌倉中央図書館の大きな車イスでも乗れるエレベーターについて 私が議員になって2年目(2003年)の頃から提案しだしたものです。 当時の鎌倉中央図書館には、エレベータはあっても、私などが車イスで行くと、小さな車イスに乗り替えなければ上には行けませんでした。 あれでは普通の車イスでさえもエレベーターに乗ることはできません。車イスの方が外に出る要因としては、図書館にもいけることが必要不可欠です。そうして外に出ることによってノーマイラゼーション(生活の質)の向上の芽はだんだんと大きくなります。 それに付け加え、鎌倉市の一番大きな図書館に、誰もが満足に乗れるエレベーターがないことは、とてもおかしなことです。 そして、やっと2007年度に予算がつき、2007年度中にエレベーターはつき、2008年度の4月1日より、「誰もが使えるエレベーター」として動かせるようになりました。 そのエレベーターは、いざという時に上から担架でも運べるように、奥の床が開くようになっています。 車イスの方も、どなたも、おもてに出て、図書館を利用していただければ、とてもうれしいことです。 |
2.江ノ電「七里ヶ浜」駅のバリアフリー化について 私が議員になる前には、江ノ電の駅のバリアフリー化は、鎌倉駅と、長谷駅の片側のホームだけでした。 議員になってから、江ノ電の本社にも足を運び、江ノ電の社長にもお会いしたりしてきました。 現在では、江ノ電の駅の3分の2以上がバリアフリー化されてきました。 その中で、七里ヶ浜駅は、鎌倉市内の江ノ電の中でも3番目に乗降者が多い駅です。住宅地も多くあります。 その駅を、江ノ電が何故バリアフリー化できなかったかというと、江ノ電が持っている土地だけでは、そこをスロープにすることができなかったからです。以前、江ノ電本社に行った時に、「鎌倉市の協力があればバリアフリー化はできる」と、担当の方から言われました。 あの住宅の多い駅に階段しかないのはとても不便なことです。 そこで私は、鎌倉市にも「一般質問」などで働きかけ、江ノ電と一緒に七里ヶ浜駅をバリアフリー化するように要望いたしました。市長や担当局にもです。 それが、2008年度の予算につき、2008年度中には七里ヶ浜駅がバリアフリー化され、多目的トイレも近くにつくることになりました。 七里ヶ浜駅を利用する市民の皆さん、ベビーカーの方、車イスの方、階段を上がりにくい方など、これからは安心して江ノ電を利用できます。 これからも、江ノ電のみならず、JR北鎌倉駅およびモノレールの各駅もバリアフリー化していきたいものです。 |
3.「バス乗車券」の利用状況について 2007年1月から始めて2007年度には140人を越えました。 2006年度以前は、所得制限もありますが、障がいのある方は、「タクシー乗車券」と 「ガソリン券」の2種類のどちらかという選択制になっていました。 そして、2007年1月より、その選択肢の中に「バス乗車券」が加わりました。 これは、横浜市などではかなり前から行われていたものであり、私が議員になった当時から言い続けてきたものです。 神奈川県のバスの半額制度と組み合わせるとずいぶん何度も使えます。 この「バス乗車券」を、2007年度は、143人の方が使うようになりました。 これでまた、外出される障がいのある方が増えるものと喜んでおります。 もっと、もっと「ノーマイラゼーション」(生活の質)の高い鎌倉になってほしいものです。 |
4.鎌倉市にも、どのような認知症の方をも受け入れ可能な「ショートステイ」的なものを あるところで、認知症の方が行かれる「ショートステイ」のようなものを作ってほしい、という署名活動をしている方と出会いました。 そこでお聞きしたのは、特に難しい認知症の方は、自分にも、他人にも傷をつけてしまう方だそうです。 家族の方などが病気や突発的な用事なので、その方の傍(そば)に居られなくなった場合、その方を預かってくださる所は、鎌倉市から1時間以上も離れたところにしかありません。そこで、鎌倉市にもそのような認知症の方を預かってくれる所を……という趣旨の署名活動でした。 私は、そういう方こそ大切にしなければと思い、すぐにでも議会で取り上げたく、「一般質問」をしました。 はじめは、難しそうな答弁でしたが、「鎌倉市と医師会が手を携えて、今の社会とは逆行して産科をつくったことは、とてもすばらしいことだ」と言い、それならば、この日本をつくってこられた高齢者の方々の問題にも、もっと力を入れるべきだと、市長に質問いたしました。 市長の答弁では、「つくる」という旨の答えが返ってきました。 「家族の会」からは、すでに、そのような陳情が出ていました。それに対して、「観光厚生常任委員会」で審査をし、もちろん、そのときには「全会一致」で採択されました。 それを「本会議」にかけ、総員の賛成により決まりました。 9月の議会でも、再度、取り上げ、鎌倉市の対応を質問しました。 市側としては、「今、高齢者施設を回って、そういう方を預かれる<枠>を作ってほしい」と交渉しているそうです。 「家族の会」の方、時間はかかりますが、出来るといいですね。私も、がんばります。 |
5.身体障がい者の「ショートステイ」の充実を 鎌倉市には、身体障がい者の「ショートステイ」がほとんどないため、今までは、他市のものを利用していた方がほとんどでした。 ある障がい者施設が、3人の枠で身体障がい者の「ショートステイ」を確保したものの、ソフト面が十分に出来ておらず、利用することは出来ませんでした。ハード面はもちろんのこと、ソフトの面(適確な人材の確保など)でも充実した、近隣にも自慢できるような施設をつくるよう、議会の「一般質問」などで鎌倉市に要望しています。 |
6.災害時の要介護者に対する介護人の確保について 災害時において、例えば、神戸、新潟などのような大きな地震が起きた場合、いつも介護を必要とする高齢者や障がい者の介護をしている方たちも介護が必要になる場合があります。 そのような緊急時には、短・長期的に見ても、介護をする側の方たちも自分の家族のことでいっぱいになるわけです。 その場合、近隣市の方も災害に遭われている可能性もあります。ある程度の距離があり、また、いつも交流がある市といえば、「姉妹都市」になります。鎌倉市では、「足利市」、「上田市」、「萩市」が国内での姉妹都市になります。 災害が起きた時に、それらの都市と、お互いが介護者を送れるように「相互協定」を結んでおけば、要介護者には、いつも同じとはいかないまでも、ずいぶん助かると思います。 2007年の夏には。「足利市」と「相互協定」を結びました。 2008年の夏には、「上田市」に、再度、鎌倉市の健康福祉部長と次長が行き、12月までには「上田市」としてまとめあげ、2008年度3月までに「相互協定」が結べる予定になっております。 そして、「萩市」とも結べるように連絡を取り合っているところです。 災害など無いに越したことはありませんが、このような「ネットワーク」をつくっておけば、万が一の時も、安心できます。 |